週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 桑田、清原らを輩出した超名門PL野球部はなぜ廃部に追い込まれたのか?

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桑田、清原らを輩出した超名門PL野球部はなぜ廃部に追い込まれたのか?

[2017年04月18日]

―PL学園野球部は、日本一の実績を誇るといってもいいほどの名門野球部でした。影響力のある偉大なOBも何人もいる。率直に、なんとかならなかったのでしょうか。

柳川 昨年2月、週刊誌に2016年度の一般入試受験生が定員75人に対し28人しかいなかったという記事を書きました。あの頃から、教団の財政事情にもどんどん詳しくなっていって、廃部はやむなしだなと確信するようになりました。確かに有名大物OBは何人もいます。しかし彼らも教団と野球部は別であるということをよくわかっていました。PL学園を飛び越え、教団に何か働きかけるということはできない、と。

―もうひとつ、PL学園の野球部を語る上で避けられないのは、何度も表面化した暴力です。かつては多くの野球部に暴力があったとはいえ、客観的に見て、やはり尋常ではないですよね。

柳川 野球部における暴力を一概に悪いと決めつけたくはなかったんです。PLに限らず、かつてはよくあったことだし、今もあるところにはある。ただ、今回、書き切れなかったのは、そういう事件で部を辞めざるをえなかった選手たちの気持ちでした。なかには命を落とした子もいます。野球部の中で生き残った人たちは、「あれが後の人生の役に立った」と肯定する人は多い。でも、去っていった人は、どうでしょうか。ただ、去っていった人はなかなか見つからなくて……。

―そうした書き手の姿勢は行間からにじみ出ているように思いましたし、取材相手を選ぶ際、タブーをつくらないという気概が作品の心棒になっていると感じました。ちなみに、次回の作品は、どんなものを考えているのでしょうか。

柳川 KKコンビ(清原和博、桑田真澄)のドラフトについて掘り下げてみたい気もしますが……、でも、今はPLから少し離れます(笑)。

●柳川悠二(やながわ・ゆうじ)
1976年生まれ。ノンフィクションライター。法政大学在学中からスポーツ取材を開始し、出版社勤務を経て独立。2000年シドニー五輪から16年のリオ五輪まで夏季五輪5大会を現地で取材する。高校野球の取材は05 年から。以降、春秋の甲子園取材をライフワークとする

■『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』
小学館 1500円+税
2016年夏をもって休部したPL学園野球部。全国制覇7回を誇る名門はなぜ突然「事実上の廃部」に追い込まれたのか? 母体であるパーフェクトリバティー教団や学園、さらにはOBらへの取材により、この真相を明らかにする。2016年、第23回小学館ノンフィクション大賞受賞作
永遠のPL学園


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