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元米陸軍女性兵士が取り組む中東問題を「本当の意味で」解決するための方法

[2017年04月19日]

兵士としての体験を無駄にせず、違った形で社会に貢献しようとする行動力に感動したと語るモーリー氏

『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンがアメリカ・ワシントンD.C滞在中に出逢った、元米陸軍女性兵士の社会貢献について語る。

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アメリカの首都・ワシントンD.C.エリアに6店舗を構える、「Busboys and Poets(バスボーイズ・アンド・ポエッツ)」という人気カフェがあります。イラク系アメリカ人が2005年に始めたこの店は、書店とラウンジとレストランがミックスしたようなつくりで、客同士が政治や社会問題、アートについて語り合う場にもなっています(昨年3月には在任中のバラク・オバマ前大統領が訪れ、元受刑者らと食事や会話を楽しんだことが話題となりました)。

先日、所用で1週間ほどワシントンに滞在した際、僕はこの店が気に入って2度遊びに行きました。いずれも隣に座った人と深く話し込み、いろいろと刺激を受けたのですが、特に印象的だったのはあるアジア系女性との会話でした。

彼女は幼い頃に両親とともに台湾からアメリカに移住し、サンフランシスコで育ち、公立高校を卒業。当時はジョージ・W・ブッシュ政権がイラク戦争で増派政策を取っていた時期で、彼女も何もわからないまま米陸軍に入隊し、20歳でバグダッド郊外の前線に配置され、ブルカを着たイラク人女性の“身体検査”を任せられることになります。チェックポイントは、体を覆う黒い布の下に自爆テロ用の爆弾を隠し持っていないかどうか―。

男性兵士がイラク人女性をボディチェックすることは、イスラム教の厳しい戒律に反するとして住民感情を逆なでしてしまうため、彼女のような女性兵士がミッションを任されたのです。「毎日、誰かの手足が吹っ飛んでいた」と、極限の恐怖のなかで過ごした3年間を彼女はふり返ります。

帰国した彼女は、「自分のいた場所はなんだったのか」を知るため、大学に入って中東の政治や歴史を学びつつ、一民間人としてイスラム諸国に赴き、ひとつの結論に達します。中東問題を本当の意味で解決するための方法は、イスラム過激派を軍事的に壊滅することではなく、「水」と「女性の教育」というテーマに取り組むことである、と


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