大胆なワンピースで彼の家を訪れた彼女は…

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

客室乗務員(CA)の彼女が機内でやりとりをした男、S。さりげなく名刺を渡すよう仕向けた理由はシンプルに顔が好みだったから…。その後にCA仲間との合コンをセッティング。家に遊びに行く約束までとりつけると、彼を全力で落としに…。

同僚には「えー?」って言われたけど、お腹がちょっとメタボ気味で笑った時になくなるくらい細い目もいいなと思ったの。モテなさそうなところも、何より優しそうな笑顔で物腰が柔らかいところも。これまで付き合った中に、いかにもセレブなモテ男って言われる人もいて、その人の隣にいられる自分にステイタスを感じていたこともあったけど…。

普通でいいや、って。着飾って自慢話ばかりする人たちの輪にいることになんだか疲れちゃったし。それから下町の町工場に勤めるガテン系の人とも付き合って、安い居酒屋で飲むことも楽しめる自分に酔っていた時期もあったかな。でも、やっぱり月収20万円で暮らしていくのは難しい。現実を考えて別れてから、私の恋愛は迷子になっちゃった。

そんな時に出会ったSさんは見た目も普通、キャリアと年齢を考えると年収は同年代よりちょっと上かも。今、私は27歳。空を飛ぶ仕事は楽しいけど、不規則だから体力使うし、そろそろ地上に降りて落ち着きたい。出会いを確実にモノにしたいと思ったの。

彼をトリコにするために…。

ゆっくり、お部屋飲みとかいいですよねって、それくらいは簡単。「椅子がないから、ここに座っていいですか?」自分でもあざとい、と思う。Sさんが目を伏せて「どうぞ」と口ごもって、それが可愛らしいなと思えたから、たぶん私は彼をちゃんと好きになれる。

「休みの日は何してるんですか?」ベッドの近くで座る彼に話しかけると、一瞬だけ視線を向けた後に「ちょっと前まではラーメンの食べ歩きとかしてたけど、友達もみんな結婚しちゃってさ。最近は持ち帰った仕事してばかりかも」と、全然違うほうを見て、はにかんでる。

…じれったい。これまでの男なら、このくらいですぐ次のアクションに移ってたのに。

奥手な彼だったけど…

「どうしました?」なんだかモジモジし始めたSさんが「ちょっとゴメンね」と部屋を出て、何かを手に戻ってきたと思ったら…。

えっ…なんで冷凍食品!? 海老チリ? キョトンな私に「食べ歩きしなくなって自炊してるんだけど、最近これが一番美味しかったんだよね」って。「中華、私も大好きですよ。フライト先で野菜が足りないなって思ったら、絶対行きますし。海外だと生野菜を食べるのが怖い場所ってあるじゃないですか」海外出張が多いというSさんも頷いて、どこの都市のどの店が美味しいかで盛り上がって…。「小腹空いたなら、それでなんか作ります?」

「その前に…もう少し近くに来てもらってもいいですか?」私が求めてたのは…実は肩書きでも見た目でもなく、単純に居心地の良さだったのかな。「食べ歩きもいいですけど。お腹の肉、つまんじゃいますよ(笑)」じれったいけど、こんなこと言える気軽さも。照れたSさんの大きな手がようやく私の手を包んで、その繋がった体温を感じながら、これから始まる恋にドキドキしちゃったのです。

■恋愛レシピ22 海老チリのかた焼きそば

海老チリ(冷凍またはレトルト)…1パック焼きそば…1袋水…大さじ2塩こしょう…少々ごま油…適量きゅうり(千切り)…1/4本ぶん

1.海老チリは表示通りに温める。2.フライパンにごま油を熱し、焼きそばを入れ、水を加え、麺をほぐしながら塩こしょうで炒める。3.フライ返しで丸く形を作り、しばらくそのまま動かさずに放置し、麺に焼き色を付ける。裏返して両面焼き器に移す。3.2に海老チリを乗せる。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:早川善博 ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美