週プレNEWS TOP ニュース 政治・経済 現地からの衝撃レポート!「私はイラクでISのドローン攻撃を受けた」

ニュース

現地からの衝撃レポート!「私はイラクでISのドローン攻撃を受けた」

[2017年04月22日]

NEW

(上)ドローンはこの飛行機型のほか、クワッドコプター型などさまざまな形がある。(下)ドローン搭載のカメラ映像。これは爆弾だが、手榴弾やライフル弾を投下することも(いずれもISの公開動画より)

昨年秋以来、IS(イスラム国)からの領土奪還作戦が続くイラクで、新たなテロの恐怖が広がっている。

上空から爆弾を落とすのは、遠隔地でISが操作するドローン。標的とされた日本人ジャーナリストによる迫真のレポート!

■あまりの爆音に耳がジンジン鳴った

「ドン!」と大きな音が耳の奥まで響く。その直後、車が大きく前後に揺れ、リアガラスと左ハンドルの運転席側のサイドガラスが高い音を立てて内側に割れ落ちた。私が助手席からふり返ると、後部座席に座っていたラエド氏は、身を隠すように姿勢を低くしている。

私も思わず身構えつつ、自分の体が無事であることをまず確認した。心臓は高鳴り、両手がぶるぶると震える。いったい何が起きたのか、混乱と恐怖のあまり考えることすらできなかった。

ここはイラク第2の都市・モスル東部の道路に設置されている検問所だ。今年1月にイラク政府軍がIS(イスラム国)から奪還した地域で、私はIS支配下で生き抜いた市民や、奪還戦で被害を受けた建物などを取材するつもりだった。同行してくれたのは、普段は米軍の通訳として働くヒワ氏と、イラク軍にコネを持つアルビル警察のラエド氏(ともにクルド人男性)だ。

最初の一撃以降、爆発音はなかったが、検問所にいたイラク軍兵士らが空に向かってバンバンと銃を撃つ音が聞こえた。「大丈夫か!?」「ケガはない?」とお互いの無事を確認する。左耳の奥は、あまりの爆音にジンジンと鳴り続けていた。

運転席のヒワ氏は、自分の腹や太ももに落ちた窓ガラスの破片を払いのけながらアクセルを強く踏み、検問所から少しでも遠くに離れようと車を前に進めた。

ISのドローンが投下した爆弾は車の直近に落ち、爆発。その衝撃でリアガラスと運転席(左側)のサイドガラスは車内に割れ落ちた

ISのドローンが投下した爆弾は車の直近に落ち、爆発。その衝撃でリアガラスと運転席(左側)のサイドガラスは車内に割れ落ちた

3人の無事が確認できたところで、私は右手に持っていたビデオカメラの電源を入れた。攻撃された瞬間を撮れなかったのが何より悔しかったが、検問所ではカメラによる撮影が禁じられていた。せめて今からでも、と助手席から後ろを振り向き、割れたリアガラスを撮り始めた。

詳細は後述するが、私たちの車が受けたのはISのドローン(無人機)攻撃だった。

はるか上空からドローンが放った爆弾は、車のすぐ後ろか、左横付近に落ちたと思われる。爆発の衝撃で割れたリアガラスの破片はラエド氏の背中や後頭部に降りかかったが、幸いケガはなかった。

運転席のヒワ氏は半分くらい窓を開けていたため、サイドガラスの破片が横顔を直撃せずに済んだ。私の座る助手席にも破片は飛び散ったが、肌を傷つけるほどではなかった。

爆弾の落下位置を考えると、車のすぐ横に立っていたイラク兵は重傷を負ったか、もしくは命を落とした可能性もある。しかし、まだ上空にドローンが飛んでいる可能性が高かったため、われわれは現場を確認することなく走り去るしかなかった。

モスル東部の元IS検問所には、まだISのロゴ入りのハチマキや拳銃ケースが残されていた

モスル東部の元IS検問所には、まだISのロゴ入りのハチマキや拳銃ケースが残されていた


コミックス告知

連載コラム

Column

連載コラムを見る

人気記事ランキング

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】藤木由貴、待望の水着グラビアデビュー!! 

もっと見る

Back Number

  • No.23 Jun 5th 2017
  • No.22 May 29th 2017
  • No.19-20 May 15th 2017
  • No.18 May 1st 2017

 

Gravure Gallery

もっと見る

新刊のお知らせ

  • 週プレ グラビアスペシャル増刊 GW2017
  • 綾瀬はるか写真集『BREATH』
  • 『週プレ クルマ増刊』
  • 馬場ふみか写真集『ぜっぴん』
  • 『乃木坂46×週刊プレイボーイ2016』

 

プレイボーイコミックス

メルマガ会員&アンケート 2017年No.23