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同業者から視察殺到! 社員の幸福度を最優先する人気中古タイヤ店の“売らない精神”とは?

[2017年04月30日]

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アップライジングの斎藤社長は元プロボクサー。アマ時代は五輪代表候補にも選ばれたが現役引退後、人生のどん底を味わった

中古タイヤや中古アルミホイールの買い取り・販売業を営む有限会社アップライジングの宇都宮本店はユニークだ。

店内には猫と遊べる猫ルームやオシャレな授乳室まであり、タイヤの買い取りは査定から現金受け取りまで5分で完了するドライブスルー方式を展開。近隣の小学校前での毎日の挨拶運動や駅前清掃、被災地支援など地域貢献にも積極的だ。

だが、同社がもっとも大切にしているのは客ではない。社員である。

社長の斎藤幸一さん(41歳)は元プロボクサー。引退後、“親子3人の生活費は1日500円”という人生のどん底に落ち、そこから這い上がってアップライジングを設立したのは2006年4月。斎藤さんと弟、妻の奈津美さん、元アルバイト先の牛丼屋の同僚、合わせて4名でのスタートだった(前回記事「どん底からの逆転人生とは…」参照)。

ところが、そこでも思いもよらぬ事態が起こった。設立からわずか2ヵ月で、弟が同業者として独立するのだ。

通信販売に加え、店頭販売も展開したい斎藤社長に対して、弟が従来のやり方の維持を望んだ結果だった。「商品の取り合いをするのか!」と、再び心に憎しみが灯ったが、さらに弟の会社のスタッフに後輩や知人がついたことも許せなかった。

その後、弟は結婚するが、肉親ということで披露宴に招待された斎藤社長は、なんと式中に「あんなライバル会社は潰す!」と大声を出し、奈津美さんにつまみ出されたという。いまだ変わり切れていない「それくらい最低の兄でした」。

そこから救ってくれた人は数々いるというが、あえてひとりだけ紹介するなら…。

07年、アップライジング設立から1年半後、ついに借金がなくなった。そのお祝いを兼ね、妻と娘の3人で熱海旅行に出かける。そこで、かつて商売の心構えなどを教えてくれたMさんに再会すると、斎藤社長の口から次から次へと父や弟への非難がついて出た。それを聞いていたMさんはこう言った。

「悪口ばかりじゃ食事をしていても、少しも楽しくないよ。もっと前向きで楽しい話をしないかい? 斎藤君、他人を許すんだよ。他人を許すと、自分の心も緩む。自分の過去の言動への後悔もやめて、自分も許すんだよ。自分を許すと楽になるよ」

この言葉に斎藤社長は、ハッとする。「その通りだ。もう、他人の悪口はやめよう。そう決心しました。そして、父と弟が私のことをどう思おうとふたりを許そうと決めたんです」

その数年後だった。父親が血液の病気で入院する。すぐに弟に連絡し、袂(たもと)を分かってから数年ぶりに病院で再会。そのベッドのそばで兄弟の会話が戻り、弟の仕事が不振であると知ると、アップライジング参入を勧めた。この当時、700坪の店舗へと移転し、売り上げも初年度の1億円台から3億円台へと伸びていたのだ。

父親には「ごめんなさい」とこれまでのことを素直に謝り、父は息子の商売繁盛や兄弟の復縁を喜び、その後しばらくしてから亡くなった。

アップライジング宇都宮本店。タイヤの買い取りは業界でも珍しいドライブスルー方式で行う

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