週プレNEWS TOP ニュース 社会 あの“ドクちゃん”が広島で客員教授に――知られざるベトナムの国内事情とは?

ニュース

あの“ドクちゃん”が広島で客員教授に――知られざるベトナムの国内事情とは?

[2017年05月03日]

母国の変化は、ドクさんの“立ち位置”にも少なからず影響を与えたはずだと語るモーリー氏

『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが結合双児として生まれ、分離手術に成功した“ベトちゃんドクちゃん”で知られるドクさんが、広島国際大学の客員教授に就任した背景について語る。

* * *

“ベトちゃんドクちゃん”で知られるグエン・ドクさんが、この4月から広島国際大学の客員教授に就任、平和や命の大切さなどを講義することになったそうです。現在36歳となったドクさんが、なぜ広島で「平和や命」を語ることにしたのか―その本心は知る由もありませんが、彼の母国ベトナムの国内事情、政治的背景はことのほか複雑です。

ドクさんは、兄のベトさんと下半身がつながった結合双生児として生まれ、後に分離手術に成功(ベトさんは2007年に死去)。これはベトナム戦争で米軍が大量散布した枯れ葉剤の影響とされています。誤解を恐れずに言えば、“ベトちゃんドクちゃん”はアメリカの非人道的行為の被害者として、社会主義国ベトナムの反米プロパガンダの象徴的存在となりました。もっとも、ベトナム国内において反米機運が主流派を占めていた時代までは、ですが。

この20年、ベトナム社会は大きく変容しました。1995年の米越国交正常化により、両国は急接近。出生率のすさまじい上昇で“戦後生まれ”がすでに多数派となった現在のベトナムでは、若者らは反米どころかアメリカへの憧れを隠そうともしません。首都ホーチミンのマクドナルドやスターバックスには行列ができ、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の製造のメーカーである米モンサント社でさえ、ベトナムの農業ビジネスに深く食い込んでいます。

極めつきは昨年5月、ベトナム戦争終結時から続いたアメリカによる武器禁輸措置が全面解除されたこと。それまでロシア頼みだった軍事分野でも、ベトナムはアメリカと協力関係を築くことになったわけです。

その背景には、膨張を続ける中国の脅威があります。79年の中越戦争以降、2国間では南シナ海の領有権をめぐり何度も軍事衝突が発生。近年は海底油田の開発も絡み、緊張は高まる一方です。国民の反中感情も深刻で、若者を中心とした反中デモが頻繁に起きています。


『伊東紗冶子ファースト写真集 SAYAKO』発売記念握手会、11月3日、4日(金・土)に東京と大阪で連続開催!

連載コラム

Column

連載コラムを見る

Back Number

  • No.49 Dec 4th 2017
  • No.48 Nov 27th 2017
  • No.47 Nov 20th 2017
  • No.46 Nov 13th 2017

 

Gravure Gallery

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】伊東紗冶子、キャスター界No.1プロポーション

もっと見る

新刊のお知らせ

  • モーリー・ロバートソン『挑発的ニッポン革命論』
  • 馬場ふみか2018カレンダーブック
  • プロ野球プレイボーイ2017
  • 『伊東紗冶子ファースト写真集 SAYAKO』
  • 『AKB48 水着サプライズ2017』

 

プレイボーイコミックス

ミスグラジャパ!グランプリ選出!! 最終WEB投票受付中!!

メルマガ会員&アンケート 2017年No.48