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みんなの反対を押し切った――「富士そば」で常に演歌が流れている理由とは?

[2017年05月03日]

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「丹 まさと」の名で作詞家としても活躍する富士そば・丹会長

昨年11月に週プレNEWSで掲載したインタビューでは、含蓄ある至言の数々に「ホワイト企業のお手本」「理想の経営者」など、大きな反響を呼んだ立ち食いそばチェーン・富士そばの丹 道夫(たん・みちお)会長。

その富士そばを語る上で、欠かせない大事なキーワードが「演歌」だ。24時間営業の店内には常に演歌が流れ、会長自身も「丹 まさと」の名で作詞家として活躍。五木ひろし、天童よしみ、水森かおりなど数々の歌手に歌詞を提供し、これまでに30曲以上が発売されている。

富士そば、そして丹会長がここまで演歌にこだわり、愛する理由――そして演歌から受けた影響について語ってもらい、さらに作詞家としてこの時代、今の若者に向けて、語り継ぎたいものは?という問いに無茶振りを承知で応えてもらった!

* * *

―丹さんの最初の演歌体験は、どんなものだったんですか?

 16~17歳の頃だったかな。当時は油屋さんで住み込みの丁稚奉公をしていて、従業員が4人くらいいたんだけど、みんな仕事が終わったら家に帰っていくんだ。それで僕はひとり残って店番していたんだけど、ラジオから竹山逸郎さんの「愛染橋」が流れてきて「あぁ、いい歌だなぁ」って。その時にこんな歌を書ける仕事がしたいなと思ったんだよね。

―その「愛染橋」は何がよかったんでしょう?

 詞がよかったんだよね。もう人恋しくなって、たまんないの。僕は油屋の前は八百屋で丁稚奉公していたんだけど、そのときは従業員はひとりしかいなくて寂しかった。それで銭湯で知り合った人が「俺のところに来ないか」と誘ってくれて、油屋さんに行ったわけ。でも、やっぱり夜になるとみんな帰っていっちゃう。なんでいつも寂しい思いをしなくちゃいけないのかな、そう思いながら聞いていたのが演歌だった。

―では、丹さんが考える演歌の魅力とは?

 ひと口に言って「悲しさ」だよね。みんなは桜が咲いたら「きれいだ」と言うでしょ。でも「散る花びらに 我が恋映す悲しさよ」なんて視点を変えれば歌になるじゃない。そういうふうに咲いた嬉しさよりも、散っていく悲しさのほうが演歌らしいよね。やっぱり演歌は悲しく、寂しくないと。

―確かに、演歌にハッピーなイメージはないです。

 例えば「よかった、よかった」っていう演歌をかけてごらんよ。聞いた人は「勝手にして」って言うよ(笑)。悲しいことがあるからこそ、自分の身の上と比較して「私も頑張らなきゃいけない」となるものだと思うな。

―ご自身が歩んできた道と重ねて演歌を聞くんですか?

 そうだね。僕は悲しいというよりは寂しい思いをしてきたから、寂しい演歌が好きだね。それで「負けてなるものか」と思う。人間は大体、負けていくものだけど、どんなことがあっても負けないっていうのが演歌じゃないかな。


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