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「人の喜びは我が喜び」ーー宇都宮の中古タイヤショップチェーンが実践する社会貢献の本質

[2017年05月07日]

アップライジングの斎藤幸一社長は元プロボクサー。現役引退後、“人生のどん底”を経て会社を設立。年商4億円超の人気中古タイヤショップに育て上げた

栃木県宇都宮市と太田市で中古タイヤと中古アルミホイールの買い取り・販売を行なうアップライジング。2006年の会社設立以降、まだ2店舗を展開するのみだが、宇都宮本店には同業者からの視察が絶えない。

同店の店頭で一番目立つのは猫と遊べる猫ルーム。女性向けのオシャレな授乳室もあり、タイヤは店の奥のショールームに並んでいた。取材当日、視察に訪れた同業者は「ここはタイヤを売ろうとしていない。店全体がタイヤ以外のことで客を惹きつけている。この発想が面白い」とうなった(前回記事『人気中古タイヤ店の“売らない精神”とは?』参照)。

実際、アップライジングが業界内外から評価されている点は、地域、子ども、障がい者、途上国…に対する支援活動など、本業ではない分野にも広がっている。そこに行き着くまでに、どんなきっかけがあったのか? 同社の斎藤幸一社長は「東北大震災です。あれは僕の価値観を変えました」と即答する。

2011年3月11日。東北地方は大地震に見舞われ甚大な被害を出した。連日のニュースに「大変だな」と思うものの、斎藤社長自ら被災地に行くことはなかった。

ところが、地元のラーメン屋数店が被災地での炊き出しに出かける際、懇意にしていたひとりが斎藤社長を誘った。そして4月7日、宮城県気仙沼市で避難所となっていた中学校に赴く。義理でついてきただけだったが、ラーメンができあがると、斎藤社長は歩いて外に来れない高齢者のために体育館に入り、大声で配った。

その時、ラーメンを食べた高齢女性が泣いたのだという。そして感謝の目を向け、こう言った。

「ラーメンも美味しいけど、栃木からわざわざ来てくれて、元気に声をかけてくれるその言葉が嬉しいんです」

何もできないと思っていた自分。ただラーメンを配るだけと思っていた自分。この言葉は「僕が人に喜んでもらえた!」との衝撃を与えた。同時に、自分自身が喜んでいたことが大きかった。これを機に、斎藤社長は「人の喜びは我が喜び。今後は他人のために生きよう!」と決意する。

事実、その後、何度も被災地での炊き出しに加わり、市民団体「栃木さくらイレブン」の活動として岩手県、宮城県、福島県の被災地で桜の苗木を植え続け、今、その数は2千本を超えた。自ら「復興支援バスツアー」を企画して数十人で被災地を巡ることも実践している。

そして、「喜んでもらえる人たちは被災地だけではない。まだいるはずだ」と被災地以外にもその目を向けると、それは案外と身近にあった。例えば「小学生」「児童養護施設の子どもたち」「障がい者」等々だ。


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