週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 女体をクローズアップ撮影した巨匠が語る“乳房への情念”「人それぞれ違っていて、だからこそ飽きない」

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女体をクローズアップ撮影した巨匠が語る“乳房への情念”「人それぞれ違っていて、だからこそ飽きない」

[2017年05月09日]

「乳房に欲情するのは、それが非日常なものだから。だったら、乳房を日常のものにすれば、穏やかなエロスになると思ったんです」と語る伴田良輔氏

写真集『BREASTS乳房抄/写真篇』『HIPS 球体抄』などの著作で、乳房やお尻といった女体をクローズアップ撮影した写真で評価が高い伴田良輔(はんだ・りょうすけ)氏。

週プレでも超フェティッシュな写真を発表してくれているが、新刊『乳房のある情景』に所収されているのは写真だけではない。

乳房にまつわる自叙伝的な掌編小説も収録し、伴田氏の乳房への思いの集大成的な一冊に仕上がっている。500人近い女性の乳房を撮影してきた、東京・神保町のアトリエで話を聞いた。

* * *

―この小説の主人公・Hは伴田さんご自身?

伴田 自分の体験を書いているんですけど、一人称ではうまく表現しきれなかったから三人称にしました。でも、伴田の“H”だから、すぐわかっちゃいますよね(笑)。

―この本は幼い頃の母親の乳房の記憶に始まり、どのような女性をモデルに、どんなことを考えながら伴田さんが撮影しているのか、赤裸々に書かれています。ただ、小説ですから、事実そのままではないんですよね?

伴田 ボクの写真のモデルになってくれているのは、一般の女性なんです。撮影前にじっくり話をするんですが、ひとりひとりの経験談は物語として成り立つくらい豊かです。しかし、そのまま書いてしまうと、彼女たちに迷惑がかかるかもしれない。それと、自分の妄想を膨らませたい気持ちもありました。そこで、自分がどういう人間かを自問するかたちの小説を書いたんです。

―本書ではモデルの顔や名前を出さず、乳房の写真だけを載せていますが、文章でも、匿名性を出したかったんでしょうか?

伴田 顔や名前、プロフィールを明らかにして乳房を見せてくれるのは、それを職業にしている女優さんやタレントさんだけですよね。でも、そういう女性は人口の1%にも満たない。それ以外の99%に近い女性たちの中にこそ、宝が埋もれていると思うんです。そんな野に咲く花、いや自然な乳房を撮りたかった。

ですから、基本的にライトを使わずに、自然光で撮っているんです。ネイチャーに姉ちゃんを撮っているという(笑)。文章でも同じスタンスですね。


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