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福島の山火事で“放射性物質拡散”はデマ? 大手メディアの危うい報道姿勢

[2017年05月14日]

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火災のあった浪江町の帰還困難区域に近い鉄山ダム(南相馬市)近辺にあるホットスポットは、最近でもまだ毎時100マイクロシーベルトを超える。今回の火災で放射性物質が飛散していたとすれば、高濃度の汚染につながりかねない

火災のあった浪江町の帰還困難区域に近い鉄山ダム(南相馬市)近辺にあるホットスポットは、最近もまだ毎時100マイクロシーベルトを超える。今回の火災で放射性物質が飛散していたとすれば、高濃度の汚染につながりかねない

セシウムが飛んでいるとすると、懸念されるのは飛散エリアと人体への影響だ。

福島県は「現場近くの測定で得られたセシウムのダスト量は最大でも1立法メートルあたり7.63ミリベクレル。健康にほぼ影響はないレベル」(放射線管理室)という。ミリベクレルはベクレルの千分の一。微量だから心配いらないとのスタンスだ。そのため、周辺住民への対応も特にしないという。

一方、前出の小川教授は3ヵ所の測定値だけで判断するのは危険だと指摘する。

「モニタリングポストの数値に変化がないから飛散していないという評価にしてもそうですが、ホットスポット的にセシウムが大量に降り注ぐ時間や場所がある可能性を考えると『被曝の心配がない』とは言い切れません。風下の住民は気をつけるべきです」

福島県では奥羽山脈を超えて西から東へ強い風が吹くことも多い。十万山から北東方面に5キロ進んだところには避難指示が解除された浪江町エリアがあり、人が住んでいる。

今後のことを考えたら、検証をせずにデマと片付けることも危険だ。原発事故後の福島を丹念に取材し、ネット上で「民の声新聞」を発行するジャーナリストの鈴木博喜氏は大手メディアの在り方に注文を付ける。

「住民は被曝しないのか心配しています。なんでもデマと決めつけて議論を封じる前にきちんと検証するのが筋。オープンに科学的な議論をするべきでしょう」

風評被害はなくさなくてはいけないが、議論さえ許さない雰囲気は考え物だ。

(取材・文/桐島瞬)


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