週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 2035年には人口の半分が独身! この先、必要になる「ソロで生きる力」とは?

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2035年には人口の半分が独身! この先、必要になる「ソロで生きる力」とは?

[2017年05月16日]

―調査の結果、浮かび上がってきた「ソロ男像」って、どんな人たちなのでしょう?

荒川 独身男って、大抵めんどくさいですよね(笑)。頑固でヘソ曲がりであまのじゃく。「自由に生きたい」とか「人の評価なんて気にしない」とか言うクセに、実は自分が他人からどう見られているか、すごく気にしている。

つまり彼らが「幸せ」を感じるポイントって、「承認欲求」や「達成感」なんです。

もちろん既婚者だって、それは気にするでしょう。でも独身者との大きな違いは、既婚者が夫婦や親子関係でもそうした幸せを感じられるのに対して、独身者は基本的に「消費行動」を介した形で感じることが多いという点です。

「俺はこの店で飯を食った」とか「こだわりの逸品を手に入れた」とか、自分の金や時間を消費して手に入れた達成感や満足感に幸せを求めている。

それは逆の言い方をすれば、彼らは潜在的な「不幸感(欠落感)」を抱いているという一面もあります。これはソロ男女共通の傾向ですが、彼らは「自分が有能である」という意識が高いのに「自己肯定感」は驚くほど低い。一方、既婚者は「自分は大した人間じゃない」と思っているのに「自分のことは好き」と感じている人が多いんです。

また、世の中には「結婚するのが当然」とか「家族を持って一人前」みたいな結婚規範や、社会的なプレッシャーみたいなものがいまだに強く残っています。

独身者の多くは、そうした規範に反している「罪悪感」や「後ろめたさ」を表面上は気にしていないように見せていますが、「無意識」の部分で縛られているということが、実際の調査で見えてきました。

―少子高齢化や人口減少など一般にはネガティブなものとしてとらえられがちな問題を、ポジティブな可能性に転じていこうという視点も新鮮でした。

荒川 少子高齢化も人口減少も避けられません。それを誰かのせいだと責任を押しつけても不毛だと思うんです。社会が変わるなら、それに合せて考え方をシフトさせたり、新たな幸せの形を模索しないかぎり、ポジティブな未来も、それに向けた「生き方」も見えてこないと思います。

既存の結婚、家族、仕事といった、これまで「当たり前」で「確かなもの」だと思っていたコミュニティだって、この先もそうあり続けるとはかぎりません。結婚しても離婚のリスクはあるし、就職しても会社がなくなる可能性もある。今までの常識が常識でなくなることを考えなければなりません。

そんな未来を生きるために必要な力を、この本では「ソロで生きる力」と呼んでいます。


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