週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 2035年には人口の半分が独身! この先、必要になる「ソロで生きる力」とは?

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2035年には人口の半分が独身! この先、必要になる「ソロで生きる力」とは?

[2017年05月16日]

―具体的にはどういうことでしょう?

荒川 勘違いしないでほしいのは「一生、自分ひとりで生きてゆく力」という意味じゃないんです。当たり前の話ですが、人はひとりでは生きてはいけません。逆説的な言い方になりますが、ソロで生きる力って、実は「人とつながる力」なんです。

自立心とは、誰の力も一切頼らないことではなく、頼れる依存先を複数用意できることで生まれるもので、依存先がひとつしかないという状況のほうこそ憂うべきです。いろいろな形で社会と接点を持って、多様な人たちとつながれば、自分の内面にも「多様性」が生まれます。

テクノロジーの進歩で、今はオンラインサロンなどで世代も仕事もバックグラウンドもまったく違う人たちと知り合いになったり、クラウドファンディングに参加したりといったことが可能になりました。

そうした多様な人たちとのつながりを通じて、自分の内面に化学反応を起こしていくことがソロで生きる自立力につながるのだと思います。

その力をひとりひとりが持つことで、未来の新しいコミュニティがつくられていくのではないでしょうか。

―テクノロジーといえば、ソロ社会化の一要因として、VRの進化で「結婚」と「セックス」が切り離される時代が来るという指摘も気になりました。

荒川 CGとVR技術の進歩はすさまじいですからね。モテない男がVRゴーグルと触感を再現するグローブと…を装着して、仮想現実の中でモテまくるなんて時代が、この数年でやって来るかもしれない。それで幸せが満たされるようになると、「抜け出す」のは難しいかもしれませんが(笑)。

(インタビュー・文/川喜田 研 撮影/有高唯之)

●荒川和久(あらかわ・かずひさ)
「博報堂ソロ活動系男子研究プロジェクト」リーダー。早稲田大学法学部卒業。博報堂入社後、自動車・飲料・ビール・食品・化粧品・映画・流通・通販・住宅など、幅広い業種の企業プロモーション業務を担当。キャラクター開発やアンテナショップ、レストラン運営も手がける。独身生活研究の第一人者として、さまざまなメディアに多数出演。著書に『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』(ディスカヴァー携書)

■『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』
(PHP新書 840円+税)
日本が直面する少子高齢化よりも深刻な「ソロ社会化」。2035年には、人口の半分が独身者になるという。独身男性の消費行動を研究してきた著者が、統計と独身者への聞き取り調査から導き出したソロ社会化の要因とは何か? 避けられない社会の変化に、われわれはどう向き合うべきなのか? 新たなコミュニティのあり方を提案し、ソロ社会を前向きに生き抜く術を知る
超ソロ社会


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