監督就任2年目の優勝確率100%。“8年置きに優勝”の法則で今季優勝はほぼ決定!?

昨年、5位と低迷した楽天が首位を走る好調さを見せている。4月に貯金を2桁に乗せたのは、2005年の球団創設後、初の快挙。何が起きているのか? パ・リーグ某球団のスコアラーが解説する。

「特徴的なのは外国人打者3人を並べていることですね。特に2番にペゲーロという中距離打者を置いて打線が活発化しました。正直言って、開幕直後はパ・リーグの他のチームもなめていましたが、今は本気で対処しないと痛い目に遭うぞと見方も変わってきました」

外国人枠4人のところ、野手3人を使うということは、それだけ梨田監督の日本人投手への信頼感が増したことを意味する。

「やはり西武からFAで岸を獲(と)ったことは大きい。毎年、170イニングくらい安定して投げられる先発投手が加わったんですから、ようやくマーくんの穴が埋まったともいえる。結果、エースの則本と岸の2本柱ができて、連敗がなくなった。美馬学、左腕の辛島航らも引っ張られる形で好調をキープしている。さらには新人の森原康平、ハーマン、松井裕樹へとつなぐ新・勝利の方程式も安定しています」

投手陣の戦力が整い、勝ちパターンが確立してきたというわけだ。

前述の打線も、1番の茂木栄五郎が7本塁打(5月10日時点)、8番の岡島豪郎がリーグ上位の打率をキープするなど日本人打者も好調なため、得点力は十分だ。

加えて今季の楽天には選手をその気にさせている“勝利への4つの法則”があるというのだ。スポーツ紙担当記者が解説する。

「楽天がCS進出した09年、13年は共にWBCの開催された年でしたが、今年もWBCがありました。同じく09年は小坂誠が巨人から、13年は斎藤隆がメジャーから復帰し、今年は岸がFA移籍。彼らはすべて宮城県出身の選手なんです」

さらに、昨季就任した梨田監督は近鉄、日本ハムとも就任2年目でチームを優勝に導いている。それも01年、09年と8年置き。ということは?

「次の8年目は今年なんですよ(笑)。この勝利への4つの法則のおかげで、選手もベンチも“その気”になっている」(スポーツ紙担当記者)

前出のスコアラーも言う。

「梨田監督も就任2年目でチームを完全に手の内に入れている。主力選手がケガなどで離脱しなければ、シーズン終盤まで優勝争いしそうな勢いです」

法則どおりなら、もう優勝は決まったも同然かも。