細かい外見の変化に気づいてあげることで「気にかけてもらえているんだ」と後輩は喜ぶもの

最大で9連休だった今年のゴールデンウイーク。その楽しさの反動や疲れがどっと出て、いわゆる“五月病”にかかっているサラリーマンも多いのでは?

実はそんな五月病シーズンこそが「20代後輩社員を取り込むチャンス」だと語るのは『気配りの正解』の著者、後田良輔(うしろだ・りょうすけ)氏。

「後輩との信頼関係はポイントカードのようにコツコツとためていくものですが、今はポイント2倍キャンペーン中! 経験の浅い若手社員がこの時期感じている不安や疲れは中堅社員とは比べ物になりません。大事な時期だとわかっていながら心のスイッチを入れられないという状況なので、上手にモチベーションを上げてくれる先輩に大きな感謝の念を抱くタイミングなのです」

ふむ。では、今20代の若手の後輩を味方につけるメリットって?

「技術進歩が早い現在、『20代の若い後輩との関係づくり』は常に最前線で働くためにとても重要。人は年を取れば誰もが最新の技術に追いつけなくなるものですが、若手社員に気軽に助けを求められるのであれば、いくつになってもあなたが戦力外と見なされることはなくなります!」

では早速、その取り込み術を教えてもらおう!

■効果的な声かけは?

まずは元気のなさそうな後輩への声のかけ方から!

「朝の挨拶やすれ違いざまのちょっとした声かけは、後輩に対し『気にかけている』とアピールするための重要な行動。その正解は『最近のヘアスタイルいいね』などと外見の変化を褒めてあげること。『よく気にかけてくれている』とうれしく感じますよ」

また「後輩への恩を忘れない」アピールも有効とのこと。

「精神的にいっぱいいっぱいの今だからこそ『そういえば、あのときはありがとね』と以前の仕事に対してあらためてお礼を伝えると、感動は倍増します。ほかの先輩との差を見せることができますよ」

では、後輩に注意をするときは? 教えてくれたのは『大人力検定』の著者、石原壮一郎氏。

20代前半の若者たちは怒られることに慣れていないので、注意する際には十分な配慮が必要。小さな注意でも『◯◯ともあろう者が』などと前置きし、評価している前提を含ませながら伝えてあげるといいですよ。もし重めの注意をする場合は、個室など周囲に人がいない一対一の状況をつくってからにすることが大切です」

『週刊プレイボーイ』23号(5月22日発売)「“五月病の後輩”取り込み術」では、飲みの誘い方や女性社員の取り込み方術、五月病の後輩取り込みの心得10ヵ条を掲載。こちらもお読みください!

(取材・文/黄 孟志 イラスト/福田嗣朗)