ネクストブレイク女優のひとりとして注目を集めているのが山谷花純

スーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のモモニンジャーとして活躍。現在、ネクストブレイク女優のひとりとして注目を集めているのが山谷花純(かすみ)だ。

宮城県・仙台出身の20歳で、10歳の時にエイベックスの「俳優・タレント・モデルオーディション」を経て、芸能界入り。以来、ドラマ『ファーストクラス』、映画『シンデレラゲーム』や『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』ほか数々の作品に出演するなど幅広く活躍中。

そんな彼女が発売中の『週刊プレイボーイ』24号のグラビアに登場。『ヤマヤマネコ』というタイトルで、大自然の中、大胆なビキニやシースルーの衣装などを着用。野生的なイメージを感じさせるポーズを連発し、成人した色気で男性読者を悩殺している。

6月29日からは話題作「『東京喰種 トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」の舞台に出演。ますます女優として飛躍の予感大な彼女を直撃し、今回のグラビアの裏話からプライベートまでを聞いた。

*  *  *

―20歳になってからのグラビア掲載は今回が初めてだとか。

山谷 はい。昨年、写真集で撮って以来です。グラビアはその時が初めてで、少し背伸びしてましたけど、もう20歳にもなったし、今回は自然体で臨みました。

―恥ずかしいなんて気持ちは…。

山谷 全くなかったです(笑)。それに今回、初めて三宅島へ行ったんです。溶岩の山なんて見たことなんてなかったから、ずっとテンションが上がっちゃって。あははは。

―タイトルが「ヤマヤマネコ」って、どこか不思議な感じですね。

山谷 カメラマンさんの私の第一印象が「山猫」だったらしくて。目が印象的だったみたいで。猫っぽいポーズをとったり野性的な雰囲気を出したら、編集さんにそうつけてもらったんですよね。

―確かに、大きい目ですもんね。好きなカットはあります?

山谷 白い水着のカットです。素で笑ってるんで、自分らしいなって。歯を見せるほど笑顔の写真はないんで、珍しいんですけどね。

―最後のカットでは涙を流してます。センチメンタルになった?

山谷 それもあったけど、なんとなく(笑)。あと私は女優なんで撮影でいろんな表情を表現したいなとも思ったし。

―いろいろ考えながらカメラに向かってくれたんですね。20歳でも10年のキャリアがあるだけに、さすがというか。

山谷 うふふふ。「本当に20歳?」ってよく言われます(笑)。

『告白』の時は泣きました

―ですよね。そもそもどんな経緯で女優に?

山谷 小5の時、「将来、TVに出たい」って授業で言ったら、先生がエイベックスの全国オーディションのことを教えてくれて。応募したら受かりました。でも最初は女優の意識はなかったんですけどね。

―いつ頃から女優になろうって?

山谷 中2の時、中島哲也監督の『告白』って映画で、生徒の中のひとりをやったんです。現場は厳しかったけど、私みたいな小さい子にも怒ってくれたり、大人として扱ってくれたのが嬉しくて。その時からです。もっといいお芝居で認めてもらいたいと思ったのは。

―『告白』はアカデミー賞を獲りましたよね。

山谷 すごく嬉しかったです。あの時、生徒全員、監督からクリスタルのトロフィーをいただいたんです。生徒には賞がないじゃないですか。でも「頑張ったのは生徒たちだから」ってひとりひとりに。トロフィーに書かれた自分の名前と役名を見た時は泣きましたね。

―えっ、それはすごい! 

山谷 みんなでいい作品を作って喜びを分かち合うのが最高なんだって、仕事の喜びも覚えました。

―山谷さんの原点なんですね。「ニンニンジャー」のモモニンジャー役でも活躍して。戦隊モノは新人の登竜門みたいなイメージがあるから、出演は意外でしたけど。

山谷 戦隊モノって、オンエア後も含めて2年間、撮影やイベントが続くんですよ。それだけ長い時間をかけて作りあげる作品は、10代のあの時しかできないと思って。実際、いい経験でしたね。

―ただ、新人の共演者とは足並みが揃わなかったんじゃない?

山谷 最初は確かに戸惑いましたね。でもその分、何度もご飯やカラオケに行ったり、コミュニケーションをすごく重ねました。私、ずっと仕事が忙しくて学校にあまり通えなかったんです。だから同年代と密に仕事ができたのは嬉しかったです。仲良くなって、6人だけでディズニーランドやUSJにも行きましたよ。今もメンバーとは誰かしらと月に一度は会ってますね。

―6人で! それはもう本当に友達の関係ですよね。いまだファンからもモモニンジャーって言われることも多いだろうし、本当に一生の作品になったのでは。

山谷 そうですね。どこに行っても言われます。でも同時にいつモモニンジャーって肩書きなしでやれるのか、それが目標でもありますよね。同じくらいみんなに知ってもらえる役を演りたいです。

お父さんが牛タン屋さんの板前で…

 

―6月には舞台「東京喰種」に出演するそうだけど。

山谷 はい。舞台は去年初めてだったんですけど、演じてる時、視界にお客さんが入るのが新鮮で。これから稽古も始まるんですけど、どんな風になるのか今からワクワクして仕方ないですね。

―本当にお芝居が楽しくて仕方ないようですけど、他に趣味なんてある?

山谷 映画を観たり、最近はヨガをやったり、あとなんだろう(笑)。ひとり暮らしを始めてから自炊はよくしますね。私、仙台出身なんですけど、お父さんが牛タン屋さんの板前なんです。

―板前の娘! じゃあいろいろ教わったりとか?

山谷 そうですね。和食は大体作れます。ニンニンジャーをやってる時、ロケ弁当ばかりじゃ体によくないなって、野菜の煮物を作って差し入れとかしましたね。

―すごいなぁ。普段から本当によくやるんですね。

山谷 忙しくなればなるほどやりますね。料理って集中するからストレスの発散になるんで。夜中に唐揚げを作ったり、人参を千切りにしたりとかしてます(笑)。周りからは料理が得意そうには見えないようで意外に思われますけどね。

―本当にますます20歳の女のコには見えないというか。ちなみに好きな男性のタイプは?

山谷 えっ! 普段、取材でそういうこと聞かれないんで、すごく新鮮ですね~(笑)。

―まぁ、週プレですから。

山谷 そうだなー。仕事を一所懸命やってて、尊敬できる人がいいですね。それでいて童心のある人だと素敵だなと思います。

―好きになったらどうなるの?

山谷 え~っ。きっと甘えん坊になっちゃうと思います(照笑)。

―周りに気配りができたり、料理ができたり、しっかり者の山谷さんが甘える姿なんてあまり想像できないですね。

山谷 だから好きになったらそういう部分を見せちゃうというか。実は割とおっちょこちょいだし、ダメなところもあるんで。

―では、今後やってみたい役はある?

山谷 なんでもやってみたいけど、仕事に一所懸命な役をやりたいですね。女医さんとか婦警とか。あと、それこそ女性の料理人なんて、演ってる人もあまりいないので、是非やってみたいですね。

―将来はどんな女優さんに?

山谷 う~ん。それ、毎回聞かれますけど、なんて答えていいか難しいんですよね。う~ん(しばし黙考)、どんな役を演じても自然と自分のカラーを出せる女優さんですかね。そのためにも普段からいろんなことを勉強して、自分を磨かないと。TVや映画以外に舞台、グラビア、面白いと思ったことはなんでもやりたいです。常に挑戦の姿勢を忘れずにいたいですね。

山谷花純のグラビアは週刊プレイボーイ24号(5月29日発売)に掲載!! 

(取材・文/大野智己、撮影/栗山秀作、取材撮影/武田将敏)

■山谷花純(YAMAYA KASUMI)1996年12月26日生まれ 宮城県出身 身長162㎝ 血液型=O型 ○「HOT STAFF」のCMに出演中。出演する「舞台『東京喰種 トーキョーグール』~或いは、超越的美食学をめぐる瞑想録~」が、6月29日(木)~7月4日(火)東京・シアター1010にて、7月8日(土)、9日(日)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて公演予定。Web限定ヨコハマタイヤオリジナルショートムービー『雨の出会い坂』第3話に出演中。公式Twitter【@minmin12344】