週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 資本主義が限界を迎えたーー「閉じてゆく帝国」との連携を強化する日本の方策

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資本主義が限界を迎えたーー「閉じてゆく帝国」との連携を強化する日本の方策

[2017年06月06日]

「転換期だからこそ、面白いし、可能性に満ちている。『先が読めない人生』だからこそ、生きている手応えも大きいはずです」と語る水野和夫氏

経済の歴史を「金利」に注目して読み解くことで資本主義の終わりを鮮やかに描き出し、ベストセラーとなった水野和夫氏の前著『資本主義の終焉と歴史の危機』から3年。

投資しても「利益」が期待できないゼロ金利時代が延々と続き、経済成長という大前提が失われた世界はこれからどこへ向かうのか? その姿を「閉じてゆく帝国」というキーワードで示すのが『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』だ。水野氏に聞いた。

* * *

―日銀による金融緩和政策は、今や「ゼロ金利」どころか「マイナス金利」時代に突入し、その一方で格差の拡大は続いています。また世界各地で沸き起こる「反グローバリズム」の波がイギリスのEU離脱や、アメリカのトランプ政権誕生につながり、ヨーロッパ諸国に広がるポピュリズムの台頭など、水野さんが前著で予言したことが目に見える形で現実になり始めています。こうした動きをどのように見ていますか?

水野 世界は「帝国化」と「金融化」と「二極化」へと向かっていて、今、世界で起きていることのほとんどは、その3つの流れの中にあるのです。

―どういうことでしょう?

水野 「二極化」、特に「格差の広がり」という点で言えば、日本には年収200万円以下の人が1130万人もいる。一年を通じて勤務した給与所得者の約4分の1の人々が200万円以下なんて「日本は本当に先進国なの?」という話です。こうした格差の拡大による社会の分断は、世界中で広まっています。

また実物経済から乖離(かいり)して、あらゆるものを投資の対象とする「金融化」も、2008年のリーマン・ショックで一度は破綻したにもかかわらず、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)など、自分が債権者でもないのに「ある会社が倒産する可能性」を金融商品化してお金を儲けようという、常識から逸脱した投資が横行しています。

そうした資本の暴走やグローバリズムに対する疑念が広がるのは、当然のことです。世界は着実に「閉じてゆく」方向へと動き始めている。そうした変化を私は今回の本で「閉じてゆく帝国」という言葉で表現しています。


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