ふたりで過ごす休日の朝には…

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

幼稚園の先生をしている彼女とつきあっている彼氏のEくんはひとつ年下の営業マン。年上の彼女だけど、無邪気で天然な甘えん坊キャラゆえにいつも子供扱いされて…。そんなふたりの休日の朝、じゃんけんで負けたほうが朝ごはんを作ることに?

休日の彼女はいつもまったりしている。今日だって朝からゆるっとした服を着て、ラグの上でゴロゴロして。朝ごはんを食べようと言っても動きやしない。

彼女が大好きなクッキーをえさに、やっと起き上がらせることができたけど。低血圧で寝起きは特にだめだめな感じ。「コーヒー飲みたいな?」って、早速、甘えておねだり。

そんな彼女は、1コ差だからすごく年上ってわけじゃないけど、ひとつだけ僕のお姉さん。それにしても子供っぽいのはいつも職場で幼稚園児と過ごしてるから?でも、先生が子供相手に同じレベルで接してるわけじゃなし…もしかしてそのストレスの反動だったりして。

「クッキー食べない?」急に差し出されて、一枚パクつきながら、まだ寝ぼけてるくせに時々見せる色っぽい表情に意表を突かれてドキドキしたりもする。

彼氏に甘えっぱなしの彼女は…。

いろんな意味でこれもギャップ萌えってやつなのかな…なんて、こっちがドキドキしてるのも関係なく、またゴロンとだらけてスマホのゲームなんか始めちゃうし。でも、クッキー一枚食べただけで、なんかお腹が触発されたっていうか、「ねぇ、もう朝ごはん食べようよ」と言ってみたんだけど。そしたら…。

「え~…何食べたいかなぁ」実は、僕は料理が結構、得意だ。この言い方は、こっちが作ること前提。それでもいいけど、いいけれどもっ!

「たまには朝ごはん作ってみる?」「…………」えっ、そこで不機嫌になるって、やっぱり立場が普通と違うくね?甘えてるんだか、そこだけ年上モードで圧をかけてんだか…。「じゃ、じゃんけんして決めようよ」

結局、料理を作ったのは…?

「うーん、いいよ~。じゃんけーん!」気まぐれに意外や乗り気になった彼女が出したのはチョキで、僕はグー。「よっし、僕の勝ちだね。じゃあさぁ…」彼女の気が変わらないよう、大量のパスタソースがあるのを思い出して、さっさとキッチンへ移動した僕は…。

「パスタなら簡単じゃん?」戻るなりそう言って、トランプのカードみたいに数種類のパスタソースの袋を彼女の前に広げて差し出した。「目、つぶって引いてよ」「何、それ~(笑)」よしよし、このまま紛らわしたら、機嫌よく作ってもらえるんじゃないか!?

「明太子ソースかぁ」パスタソースの袋を興味津々に見つめる彼女に、僕は朝食作りへのやる気を感じた…と、思ったら。「じゃ、お願いね! じゃんけん勝ったほうが作るんでしょ? どっちって言ってなかったもんね~」え、ええええっ~!!

朝ごはんはどっちが作る?

「ふふふ、なんてね、ウソウソ。いいよ、もう目が覚めたから、作ってあげる」な、なんなんだよ~。って、翻弄された僕を横目に、今度は彼女がキッチンに。水の音や、レンジがチンと鳴るのが聞こえて、パスタなのに?と不思議に思い、行ってみると…。「パスタに和えるだけが、使い方じゃないんだもんね♪」とか自慢げな彼女。先週作ったカレーの残りのじゃがいもを見つけたらしく、自分なりのアレンジを加えたらしい。

「なんか疑ってる? パスタ用の明太子ソースの明太子感って、すごいんだから。パンもあったよね? 食べよっ」彼女の言った通り、これが生の明太子を使わなくても、しっかりとタラモサラダだった。「やる時はやるでしょ?」得意げな表情の彼女に僕は素直に「うん」と頷いた。甘えん坊キャラな顔を見せても、やっぱりお姉さんで先生なんだよな。

■恋愛レシピ29 タラモサラダ材料(2人前)

明太子のパスタソース…1袋じゃがいも…2個マヨネーズ…大さじ1こしょう…少々あれば飾り用にパセリ少々

1.じゃがいもは皮をむいてさっと水でぬらし、ラップに包んで電子レンジ500wで約3分加熱する。ゆで卵はみじん切りにする。2.じゃがいもが熱いうちにフォークで粗くつぶして、パスタソース、マヨネーズを和え、こしょうをふる。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:早川善博 ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美