森の妖精ランドの実現を期待したいです

愛知県長久手市の愛・地球博記念公園に『となりのトトロ』の世界観を再現する「ジブリパーク」が造成されるというニュースが流れ、話題に。

木々の伐採など新たな開発はせずに、2020年代初頭のオープンを目指すという。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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2020年代初頭に、愛知県長久手(ながくて)市に“トトロランド”ができるらしい……愛・地球博記念公園内にスタジオジブリの世界観を再現したテーマパークが誕生するらしいのです。

愛・地球博記念公園の愛称はモリコロパーク。そう、あの森の精、モリゾーとキッコロです。私はこの比較的完成度の低いデザインのキャラクターに、愛知県民でもないのにわりかし愛着を感じており、万博終了後もNHKの番組で見かけたりすると喜んでおりました。

噂のジブリパークは、『となりのトトロ』の世界観をモリコロパークの自然を生かした形で表現するとのことですので、森に帰ったはずの、つまり現在妖精として生息しているはずのモリゾーとキッコロがトトロやコダマに交じって登場するのはごく自然な流れかと思われます。

そもそもあの公式キャラクター発表時に「このフォルムは……」とそこはかとなく覚えた既視感も、この日を予感させるものでありました。園内には万博で人気を博した「サツキとメイの家」もありますし、ふかふかのあったかいネコバスとトトロの腹トランポリンを楽しめる森の妖精ランドの実現を期待したいです。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。現在は中3と小6の息子が幼児だった頃に『となりのトトロ』をディスクが割れるまで繰り返し視聴、一時は一家全員がセリフをそらんじていた。「六地蔵」もぜひ再現してほしい