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米軍基地を引き取る――全国で立ち上がる市民運動「沖縄に押しつけて、自分のところには来るなというのは違う」

[2017年06月16日]

2017年5月20日「沖縄の基地を引き取る会・東京」の初シンポジウム。左端が坂口ゆう紀さん

5月20日、東京都内で市民団体「沖縄の基地を引き取る会・東京」(浜崎眞実、飯島信共同代表。以下、「引き取る・東京」)主催のシンポジウム「基地はなぜ、沖縄に集中しているの?」が開かれた。

沖縄の米軍基地を引き取ろうとの市民運動は2015年の大阪を皮切りに、同年に福岡、2016年に新潟、そして今年の東京と立て続けに立ち上がっている。

なぜ米軍基地を引き取るのか。大阪の市民団体「沖縄差別を解消するために沖縄の米軍基地を大阪に引き取る行動」(以下、「引き取る・大阪」)の松本亜希代表(34)の説明はこうだ。

「日本人が沖縄に押し付けてきた差別を解消したい。今、国民の9割近くが日米安保体制の維持が望ましいと考えています。つまり、米軍基地の存在を肯定しているのに、それを沖縄だけに押しつけて、自分のところには来るなという状況を変えたいんです」

米軍基地を引き取る――実に刺激的なフレーズだ。沖縄から米軍基地をなくしたいと願う平和運動の中でも「引き取る」運動を異端視する人は少なくない。「引き取る・東京」は4月に発足したばかりで、今回が初めての一般市民を対象にしたシンポジウムだが、登壇した4人のメンバーにもかつては引き取るという概念はなかったそうだ。

そのひとり、坂口ゆう紀さんは2010年、基地問題の聴き取りで沖縄の辺野古に行った。「基地はどこにもいらない」を訴える市民運動にも参加した。

坂口さんが引き取る運動を始めたのには、それに関する新聞記事や本を読んだことも大きかったが、決定的だったのは16年3月、沖縄で出会った70代の地元女性の言葉だった――「私が学生の時に本土から基地が移ってきた。悔しかった。哀しかった。元の場所に戻してほしい」

実は、沖縄に基地が多いのは新設ばかりではなく、日本各地にあった米軍基地の移転も多いからだ。

第二次大戦終結のため、日本と連合国48ヵ国とが結んだ「サンフランシスコ講和条約」が発効した1952年、在日米軍基地面積が沖縄に占める割合は約10%に過ぎなかった。それが72年の返還時にはほぼ50%となり、現在は約70%。これは新しい基地が沖縄に建設されただけではなく、日本各地の米軍基地が沖縄に移設したからだ。

例えば53年、アメリカ海兵隊は第三海兵師団として本土に駐留。司令部がキャンプ岐阜(岐阜県)とキャンプ富士(静岡県)、部隊は神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市、滋賀県大津市、奈良県奈良市、大阪府和泉市・堺市に駐留していたが、57年、この海兵隊が沖縄に移駐する。先行研究によれば、反基地運動の激化で、それが反米運動に転嫁することを両政府が懸念したのがひとつの理由だ。

さらに76年には、山口県の岩国・第一海兵航空団が沖縄に移駐する。これに沖縄県議会や県内政党は「犠牲を県民に押し付けるのか」と一斉に反発した。79年には同じ岩国から海兵隊部隊が沖縄に移設。福岡県でも米軍の板付空軍基地やキャンプハカタなどが72年までに沖縄に集約されていく。

この明らかな沖縄への押し付けの事実。坂口さんは、この女性との出会いを機に引き取る運動に関わろうと決意。東京でそのための学習会が開催されたのはその直後で、それに参加した。


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