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「働き方改革」は抜け穴だらけ! 隠れ残業の温床はスマホ?

[2017年06月19日]

安倍政権は「働き方改革」を推し進めるが実際は…

安倍政権が推し進める「働き方改革」。今年3月末に決まった実行計画では、時間外労働を最大で月100時間未満に制限する“残業規制”がかけられることになった。残業に実質的な上限規制を設けるのは、1947年の労働基準法制定以降では初めてで、違反企業には罰則も科すという。

しかし、である――。ご存知のように、日本の労働環境は「グレーゾーン」だらけだ。時には、それが人の命さえも奪う過重労働に繋がることも…。残業前にタイムカードを打刻させるなどの違法行為を社員に強いるのは朝飯前。中には労基署(労働基準監督署)への駆け込みを防止するために、パソコンの起動~終了時刻を自動的に消去するシステムを導入している“ハイテク系ブラック企業”もあるというから驚きだ。

そんな現状を反映してか「ここまで勤怠管理システムが形骸化しているのに、書類上の数字を制限することに一体どんな意味があるんだ?」との不満の声も漏れ聞こえてくる。

大手メーカーの営業職を務める30代男性は「”残業するな”とか“早く帰れ”と上司がうるさいので、帰宅後に仕事しています。場所が変わっただけですね」と溜息をつく。
こうした流れをアシストしているといえるのが、やはり政府が推進している「テレワーク」だ。

ITサービスを活用した在宅ワークやノマドワークといった、場所に捉われない働き方を指すテレワーク。育児や介護などでオフィスに通うことが困難になった人材も仕事を継続できるということで期待はされるが、一方で過重労働の温床にもなっているようだ。都内の広告代理店勤務の30代男性もこうつぶやく。

「うちの会社はとにかく残業規制が厳しくなったので、以前のように社内で長時間仕事をするわけにはいかなくなりました。だから社外で仕事をすることが増えているのですが、ひどいのは地方出張した場合の移動時間は労働時間ではないというルール。例えば、日帰り大阪出張の場合、片道で2時間、往復で4時間の移動時間は勤務時間に入れてはいけないんですね。もちろん新幹線の中では仕事しまくっているわけですけど…。

そのため日帰り出張から帰って、会社で夜遅くまで仕事をしても4時間分がさっ引かれているので、その日はほとんど残業していないことになる。まぁ、これが日本のサラリーマンの現実ですよ」

残業のステルス化…もはや見えない残業は残業ではないということか。もっとも、こうした問題を未然に防ごうと、社内システムやクラウドシステムに、ある程度しっかりとした勤怠管理システムを導入している企業もある。中には一定の時刻になると社内システムへのアクセスをシャットアウト、モバイルPCの「無力化」させる企業もあるという。


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