週プレNEWS TOP 連載コラム こんな会社で働きたい! 「無茶な残業をしたら、次にもう働く場所はない!」ーーリユース業界の“ホワイト企業”浜屋の社長が唯一、ブチ切れたのは…

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「無茶な残業をしたら、次にもう働く場所はない!」ーーリユース業界の“ホワイト企業”浜屋の社長が唯一、ブチ切れたのは…

[2017年06月25日]

浜屋の創業社長・小林茂氏

中古家電を回収業者(買い子)から買い取り、輸出販売を行なうリユース事業の浜屋(本社・埼玉県東松山市)。

1991年にたった5人で始めた会社が、今や世界30ヵ国を相手に年間100億円を稼ぎ出す業界随一の企業になりえたのは、ひとつに「人に喜んでもらうために仕事をする」という小林茂社長の信念がブレないからだ(第1回記事『リユース業界随一の浜屋はなぜ社員が気持ちのいい挨拶をするのか?』参照)。

「買い子さんに喜んでほしい」から、彼らが回収した不要品をどこよりも高く買い取る。「海外の消費者に喜んでほしい」から、他社よりも良質な中古家電を輸出販売する。その信用力こそ浜屋の売上げを押し上げる原動力となっている(第2回記事『出所者も採用するリユース業界の雄、浜屋の“個を活かす”経営術』参照)。

もちろん、このブレない信念は社員にも向けられている。例えば、小林社長は現場にフラリと現れては「誰かメシでも食べに行く?」と社員を誘う時がある。社長との距離の近さ――ここに魅かれる社員は少なくない。

また、従業員は原則、正社員として雇っている。残業は月30時間前後。なぜ30時間かというと、社員の定時は17時半だが、その時刻ギリギリにやってくる買い子もいるためだ。

そこから仕分けや支払いなどの作業をすれば、どうしても1時間くらいは取られる。実質的には残業とはいえないのかもしれない。極力、残業をさせないようにしているのは、体力を使う仕事だけに長時間労働が事故につながる可能性もあるし、自分自身の自由な時間も有してほしいからだ。

だが、この社長の思いとは裏腹に数年前、関東の某支店で「とんでもない残業」が発覚した。支店長は人が少ないことにひと言も文句を言わず、会社のために一所懸命に働き、残業時間は100時間を超えていた。これを知ると、普段は温厚な小林社長がその支店長をどやしつけた。

「バカヤロー! こんな無茶な残業をして! もう一度やってみろ。おまえにもう働く場所はないぞ!」

だが、この一件は社長がいかに社員を大切に思っているかを知らしめることにもなった。以後、長時間残業は浜屋から消えた。

ボーナスは夏冬合計で年4ヵ月分以上の支給を基準としているが、ある年、買い取り価格を統制しきれずに高く買いすぎてしまった結果、必要な粗利を確保できず、利益が大幅に落ちてしまったことがある。その結果、冬のボーナスが2割カットとなり、役員も報酬を30%以上カットした。

これは社員のミスではなく会社のミスだーーそこで、小林社長は半年かけて全支店を回って謝罪し、同時に現場での仕分け作業にまで従じた。そうして改めて「現場からひとりでも欠けたら大変な作業量になる。社員を大切に育てなければ」と心に決めたという。


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