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尊敬するセルジオ越後との出会い「ブラジル人が握手を求めるほど圧倒的な選手だったよ」

[2017年07月03日]

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セルジオ越後氏との出会いを語った宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』がスタート!

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど、日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

第2回は、高校時代からの長い付き合いというセルジオ越後氏との出会いについて。

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サッカー界の辛辣(しんらつ)なご意見番で、彼がいなければ現在の日本サッカー界の姿はなかったかもしれない。だけど、私にとってはそれ以上の存在だ。人生を振り返った時に、この人と出会っていなければどうなっていたかなと思う。その人こそがセルジオ越後だ。

彼に初めて出会ったのは、私が高校1年か2年の時だったと記憶している。以来、親愛の情を込めて“セルジ”と呼んでいるけれど、当初のセルジは、それはもう怖かった。

すでにJSLを引退し、日本サッカー協会公認のサッカースクールを全国でやっていたけど、まだ34、35歳。今みたいなコロコロした体型ではなくて、バリバリにプレーできていたからね。

彼に初めて会ったのはサロンフット。当時はフットサルのことをそう呼んでいて、千葉県内の体育館にセルジの他にフジタ工業や日産でプレーしたマリーニョなどが指導に来ていた。そのスクールに月1、2回参加して練習するようになった。

セルジがJSLのフジタでプレーしていた頃、国立競技場とかで何試合かは見ていたんだ。ライン際でのプレーが驚異的なうまさだったね。ゴール前で右からきたパスを左足でトラップしながら体の左側に持ってきて、そのまま左のトゥキックでシュート。「なんだ、それは!」とビックリして、家に帰ってずっと真似していた。

だから、サロンフットでセルジと初めて会った頃の私は、エラシコをやるわ、ダブルタッチをやるわ、足技が得意なイケイケな選手だった。それもあってサロンフットにはどんどんのめり込んでいったね。

それで1年くらいした頃にセルジ主催のサロンフットのイベントがあって、当初出場予定だった選手が出場できなくなったから急遽、代役でそのツアーに参加させてもらえた。相手はブラジルの強豪、パルメイラスのフットサルチームで正真正銘の本物。

私は相手の名前を聞いただけで舞い上がっていたけど、セルジは至って普通だったね。いつものように自陣ゴール前の最後尾にポジションを取って、ボールを受けるとパルメイラスの選手たちが本気でボールを奪いにくるのを軽々とかわしていく。ブラジル人の連中が試合後に真っ先に駆け寄って握手を求めるほど圧倒的な選手だったよ。

試合中は冷静にプレーするセルジだけど、内心はすごくカッカしてるんだよ。相手がパルメイラスだろうとなんだろうと絶対に勝ちたい。何がなんでも勝ちたい。でも、私のミスでやられるから、ハーフタイムに襟首をつかまれて「あなたのミスで2点だよ!!」って厳しく責められてさ。こっちはまだ高校生だけど、試合になれば年齢なんて関係ない人だったね。


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