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中国でも注目された稲田防衛相の相次ぐ失言「大臣の記者会見は異様な雰囲気でした」

[2017年07月20日]

稲田大臣の失言は中国でも度々報道されており、「いつ更迭されるか?」が注目されていると語る「フェニックステレビ」東京支局長の李氏

東京都議選での自民党の歴史的惨敗の後、安倍政権の支持率はついに30%を割り込み、危険水域に達している。

日本の外交・安全保障を精力的に取材している中国メディアの記者は、支持率急落の一因とされる稲田朋美防衛大臣の相次ぐ失言をどう見ているのか?

「週プレ外国人記者クラブ」第84回は、香港に拠点を置く放送局「フェニックステレビ」の東京支局長、李淼(リ・ミャオ)氏に話を聞いた――。

***

―本題に入る前に伺いたいのですが、李さんは先日、防衛省から「取材拒否」をされたそうですね?

 6月21日に自衛隊・朝霞駐屯地で行なわれたPAC3(パトリオットミサイル)展開訓練の取材を防衛省に申請したのですが、前日の夜になって急に航空幕僚監部広報室から電話で取材拒否を伝えられました。その理由は「外国プレスの中の外国籍の方は、今回は朝霞駐屯地に入れないことが判明した」というものでした。

つまり、私は外国籍だから取材は許可されないということです。結局、フェニックテレビの日本人カメラマンだけが駐屯地の中に入って取材を行ないました。この時、ブラジルのTV局の記者も同様に取材拒否されたようですが、全く理不尽な対応です。「外国メディアの取材はお断りする」というのなら、まだわかります。しかし、「国籍」で制限をかけるというのはあまりに差別的な対応ではないでしょうか。外国特派員協会も「国籍で取材拒否なんて初めて耳にした」と言っていました。

私は昨年10月の自衛隊観閲式の際には朝霞訓練場に入って取材しましたし、海上自衛隊の基地も何度も取材したことがあります。ここ数年、防衛省は海外メディアに対してもオープンになり、取材対応にも良い印象を持っていただけにとても残念でした。

―これは昨今よく言われる「メディアへの圧力」の一環として見ることができますか?

 そうとは限りませんが、この取材拒否は防衛省の航空幕僚監部広報室によるもので、後日、内局の担当者から不手際を詫びる謝罪の電話をもらいました。これまでのイメージでいえば防衛省らしくない、お粗末な対応だったと言わざるを得ません。

─そしてお粗末といえば、稲田朋美防衛大臣です。昨年8月に稲田氏が防衛大臣に起用された際に李さんは、彼女の靖国神社参拝などタカ派的な思想は抜きにしても「安全保障面で特に深い見識を持っているとは思えない彼女を防衛大臣に登用したことが問題」と語っていました。残念ながら、相次ぐ失言でその指摘は現実の問題となってしまいました。

 防衛大臣というのは一国の重要なポストですが、稲田大臣は失言が多すぎましたよね。彼女の失言は中国でもたびたび報道されており、「いつ更迭されるか?」が注目されています。

私は歴代の防衛大臣で、石破茂氏(2007~08年在任)と中谷元氏(14~16年在任)に単独インタビューをしていますが、このふたりは大臣としての発言も非常に論理的だった印象があります。特に石破氏はカメラを回して収録した言葉がそのままノーカットで使えるほど無駄のない発言をしていました。

稲田現大臣には単独インタビューをしたことがないので同じ視点で比較することはできませんが、記者会見での対応を見る限り、防衛大臣の職務を遂行する上で個人の資質が追いついていない印象を受けます。

稲田大臣の記者会見には、特に失言等の直後でなくても、一種、異様な雰囲気を感じます。まず、大臣の足下に山のように資料が積み上げられている。これは、もしかすると彼女に限ったことではなく、石破氏や中谷氏が防衛大臣だった時にも資料は置かれていたかもしれませんが、稲田大臣の資料だけが印象に残るのには理由があります。

まず、石破氏や中谷氏は資料に頼らずとも質問した記者が納得できるだけの論理的説明をしていました。それに対して稲田大臣は、突っ込んだ質問に対して資料に頼る回数が圧倒的に多い。また、その資料をほとんど棒読みにすることで質問への回答とすることも多い。彼女の足下に積み上げられる資料の量は、日を追うごとに多くなっているように感じました。

やはり、防衛大臣としての資質の点で、稲田氏が石破氏や中谷氏に劣っているのは動かせない事実だと思います。彼女が防衛大臣に起用された理由は、政治信条が評価されたからかもしれません。昨年12月、安倍首相の真珠湾訪問に同行し、帰国直後に靖国神社に参拝したことも印象的でした。


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