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世界で初めて提唱した日本人研究者が語る「量子コンピュータ」のポテンシャル――驚異の性能とは! 

[2017年07月25日]

「量子コンピュータの活用は単にパフォーマンスだけでなく、省エネルギーの面でも大きな貢献が期待できるのです」と語る西森秀稔氏

高性能コンピュータよりも「1億倍速い」ことが確認されるなど、近頃はメディアでも盛んに取り上げられている「量子コンピュータ」。

すでにカナダのベンチャー企業によって実用化され、米グーグルやNASA(米航空宇宙局)も導入しているというが、その実現を支えたのはなんと日本の研究者なのだ。

そして、その最前線をひもとけばAI(人工知能)の進化や新薬の開発など、“夢のコンピュータ”が貢献できる分野は幅広い。『量子コンピュータが人工知能を加速する』の著者のひとりで、その原理を提唱した東京工業大学理学院の西森秀稔(ひでとし)教授を直撃した!

* * *

―スーパーコンピュータの性能をはるかに上回る計算能力を発揮する「量子コンピュータ」が、すでに実用化され、「市販」されていることに驚きました。

西森 量子コンピュータを世界で初めて実用化したのは、カナダのD-Waveシステムズというベンチャー企業です。ジョーディー・ローズという人物が1999年にこの会社を立ち上げ、10年に最初の量子コンピュータ「D-Wave One」を売り出しました。アマゾンのCEO、ジェフ・ベゾスやCIAも出資をしているといいます。

―実用化は「数十年先」などといわれていた量子コンピュータが、この数年で一気に実用化に至ったのは、何か大きな技術的ブレイクスルーがあったのでしょうか?

西森 いえ、何か技術的な革新があったというよりは、地道な努力の積み重ねが実用化に向けた「特異点」を超えたといえるのではないでしょうか。

ただし断っておく必要があるのは従来、量子コンピュータと呼ばれていたのは「量子ゲート方式」という理論に基づく、既存のコンピュータに対する「上位互換」のようなものでした。D-Waveが開発したマシンは、それとは異なる「量子アニーリング方式」に基づくもので、既存のコンピュータと比べて「できることが限られる」のです。

この量子アニーリング方式というのは、われわれが1998年に世界で初めて提唱したものですが、「量子コンピュータの定義」については専門家の間でもいろいろな論争があり、D-Waveのマシンについても、これを量子コンピュータと呼ぶべきか否かについて異論を唱える人もいます。

しかし、誕生から6年がたった今、その理論や実績に関する外部からの第三者の検証を経て、量子コンピュータとしての最低限の要件は満たしていると認められるようになりました。


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