ニュースにもなった、床板が足に刺さったバレーボールの事故。不意打ちのケガは怖い

先日、バレーボール21歳以下日本代表の強化合宿中に、剥がれた床板が男子選手の右太ももに刺さり約30針を縫う大ケガをする事故がニュースになった。これは想像しただけで超痛(イ)ッテー!

でも、こうしたスポーツ中の「痛ッテー瞬間」は意外と多く存在することが発覚。そこで20代、30代男性のスポーツ経験者に、プレーしたからこそわかる痛い瞬間を聞いた! 怖いもの、いや、痛いもの見たさでご一読を…。

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まずは刺激に慣れてもらうため……大ケガじゃないけど「地味に痛ッテー」瞬間から。

【野球】「野球部のトレーニングの定番・手押し車。冬場、地面に落ちている小石を素手で踏みつけてしまうと地味に痛ッテーんです。尖(とが)った小石だと手のひらの皮を破ってめり込んでくる。激痛に耐えながらもそのまま走り抜かなければならず、練習後、手のひらの深くに埋まってしまった小石を、ピンセットを使って肉をえぐりながら取り除いていました」(36歳・千葉県)

冬場の定番トレーニング・手押し車。小石が落ちていると手に刺さって地味に痛ッテー

これは、意外と経験したことのある人が多いのでは!?

【水泳】「入部したての頃、もともと肌が弱かったので、連日の日焼けで全身やけど状態に。そんなときにプールサイドで足を滑らせ背中を思い切り地面にこすりつけてしまったときは絶叫しました。飛び込みもヘタで、水面に腹を『パン!!』と大きな音を立てて打ちつけてしまうので、毎回地獄の沼に飛び込むような感覚でした」(22歳・東京都)

ヒリヒリに追い打ちとは!!

【ダンス】「高校で全国大会を目指しているダンス部に入部。脚が前後左右180度に開けない人は、コーチが強引に押さえつけて股を割られます。『ピキッ』という音が聞こえ、股関節周辺は紫色に内出血。立ち上がることもできなくなり男でも皆、号泣しますが、数日後からは180度開脚できるようになります」(26歳・静岡県)

……地味で騒がれもしない、切ない痛みも存在するようだ。

国民的スポーツでおきた流血クラスの惨劇

■国民的スポーツも実は超危険!?

さて、ここからは流血クラスの惨劇を招いた「超痛ッテー瞬間」をお届けするので閲覧注意! 親しまれている国民的スポーツでも、こんな危険なシーンがあるのだ!!

【サッカー】「他校で行なわれた試合。ゴールポストにネットを取りつけるための小さな金属フックが複数ついているのですが、そこに思い切り横っ飛びしたキーパーの耳が引っかかり、引き裂けて大出血。キーパーグローブまで血に染まっていました」(29歳・東京都)

ゴールネットを引っかけるフックに耳を引っかけて大流血。これはとんでもなく痛そう

ギャー! 痛ッテー!!

「クロスボールをクリアしようとした選手のスパイクの裏が、ダイビングヘッドを狙っていた選手の顔面にヒット。即交代で、10針縫う大ケガでした。ほかにも、雨が降った日に、ボールをキャッチしたキーパーの顔面に止まれなくなった相手フォワードが跳び膝蹴りをお見舞いして頭蓋骨骨折したこともあります」(29歳・埼玉県)

サッカーは顔周辺が危険なようだ。ほかにも、こんな事故が。

「トンボでグラウンド整備をしているとき、立ち話をしてサボっていた友人が接地部分を踏み、持ち手の金属部分が勢いよく友人の顔面を直撃。目から血がダラダラ流れ、眼窩底(がんかてい)骨折との診断でした」(33歳・大阪府)

整地用のトンボを踏んづけて、持ち手が顔にバーン! 眼窩底骨折の重傷に

これはとんでもない不慮の事故……。

【野球】「ピッチングマシンから158キロで放たれたボールをバントしようとしたところ、バットを握っていた指に直撃。手袋は指先が破れており、見ると血まみれの指もちぎれかけ、ダラ~ンと垂れていました。すぐに病院で縫合してもらいましたが、エンコ詰めする人の痛みが少しわかりました」(36歳・千葉県)

超速球の硬球をバントしようとして指に当たると、とんでもない大ケガをすることもある

石がすごいスピードで飛んでくるようなものだから、危険……。

【バスケ】「ジャンプボールで身長2m近くある選手と競り合った際、思い切り跳んだ相手の膝が自分の股間を直撃しました。まったく身動きが取れなくなり、しばらくその場で吐いたりしていたのですが、その後救急車で病院へ運ばれ、キンタマが片方潰れていることが発覚しました」(25歳・北海道)

タマタマ最悪の運に……。

【柔道】「練習中、畳に打ちつけてある釘が飛び出しており、受け身をとった際に背中に刺さってしまいました。痺れるような痛みが走り一気に汗が噴き出して、だんだん頭も真っ白に。医者いわく、あと5cmずれていたら神経に触っていてかなり危なかったとのことでした」(31歳・東京都)

冒頭のバレーボールの床板のような悲劇! さらに。

「自分より30kg重い120kg級の選手を背負い投げしようとしたところ、左膝が内側に曲がり『ブチブチ……』という鈍い音とともに前十字靱帯(じんたい)が切れ、半月板も割れました。その場でこれまで出したことのないような悲鳴を上げてしまいました」(31歳・東京都)

本当に痛いときは心からの叫びが出るといいますよね。そして、こんな不可解な大事故も!

「マンガ『柔道部物語』の中で“相手の肛門に指を入れるとどんな固め技も解ける”と書いてあったので実践すると、相手が肛門を締めてきたため指が抜けなくなり、そのまま揉(も)み合ったら右人さし指を複雑骨折してしまいました」(38歳・宮城県)

最後のエピソードは特殊だが、どんなスポーツにも痛ッテー瞬間はあるのだ!

意外と多い…スポーツ中の地味に「超痛ッテー瞬間」大賞!【後編】

(イラスト/福田嗣朗)