元サヤに戻りたい彼女がとった行動は……。

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

2ヵ月前に別れたDくんに未練がある彼女。今夜はなんとか食事につきあわせ、店を出てすぐにバイバイと言いかけた彼を強引に家まで連れてきた。元サヤにおさまりたい一心で、付き合っていた頃とは違う笑顔を見せて、気を引こうとしたけれど…。

今、目の前で「好きだったでしょ、ウィスキー」なんてお酒を作っている彼女が俺の元カノだ。会社の同僚が主催した食事会、要は合コンみたいなもので知り合って、単純にかわいいなと思って、ラインを教え合って付き合い始めたんだが…。

「さっきいっぱい食べたから、このくらいでいい?」確かに、今の気分はチーズくらいでいい。以前だったら、自分からお酒すら作るなんてこともしなかった女が妙に気を遣っている。すごく頑張ってるわけだが、なんで別れた男にそれをする?

いわゆるお嬢様な彼女は、他人に”してもらうこと”がごく自然で、俺だってそんな女に振り回されるのもキラいじゃない。でも、もちろん最初のうちは、だ。一緒に歩いている時に周囲が向ける視線に優越感を感じるのだって悪くないからね。

このうなじも萌えるポイントだった。プライドが高くて、ツンとした女が尽くされるのを当たり前に待っている時の後ろ姿を見るのも好きで。でも結局はお互い自分勝手同士、飽きたら何も残らない。

彼女が元カレに猛アタック!?

それが……なんでベッドにいるかな?(苦笑)もちろん食事に誘われた時からわかってた。ああ、元サヤ狙いかって。わかって彼女の家まで来たのは確認したかったからだ。なんで俺からこの女に別れを言ったのか。

「ね、こっちで飲もうよ」それに曖昧(あいまい)な返事をして、俺はキッチンのカウンターに離れて座った。そう、いつも自分の思うつぼになるとは限らないんだよ。まだそれを気づいてない彼女にイジワルしたくなったのかもね。

「……私たち、なんで別れちゃったんだろう。私のどこがダメだった?」どこが、って言ったら具体的な理由はない。けど、お嬢様の付き人なんか俺には長続きするもんじゃなかったし。そんなことを聞くようなつまらない女になって、キミもそれでいいわけない。そんなこと言わせるなって表情を作っても、どれだけわかってるんだか。

彼女は彼を誘うことができるのか!?

しびれを切らし、ベッドから立ち上がって、近づいてこようとする彼女に興醒めな台詞を投げつける。「あ、なんか小腹減ったわ」これも俺のイジワルだ。前だったら、不機嫌な表情を浮かべてひと言「さっきあんなに食べたのに?」「今から私が作るの?」ってね。いや、それどころか無言だったかな。

「Dくん、いつも小腹空いてたよね~」無理に笑いを浮かべて、彼女はキッチンで何やら作り始めた。付き合っている時からこうだったら、結果は変わってたんだろうか。いや、でも違う。そんな風にふるまわなくていいんだ。俺にはもう違う庶民的な彼女が他にいる。自分を変えずにつきあえる誰かがキミにもふさわしいはずだ。

その彼女が会社の後輩だってことはたぶん知ってるはず。だから盗られたことがプライドを傷つけたのか。あるいは自分が振られるなんて思いもしなくて、失った途端に未練が起きたのか…。まだ俺のことが好きなんて、らしくないメールをらしくない文面で送ってまで食事に誘ってきて。もしかして、小腹が空いたなんて言われるのも想定して用意してたのか?これを食べた後、それで何かが変わるというんだろうか…。

■恋愛レシピ36 汁なし担々麺(材料)麻婆豆腐の素…1回分中華めん…1玉豚挽き肉…80g胡麻ドレッシング…大さじ1にんにく(すりおろし)…1片ぶんしょうが(すりおろし)…1片ぶん長ねぎ(みじん切り)…10cmぶんくらい酒…大さじ1ピーナッツ…ひとつかみごま油…適量

(作り方)1.中華めんは茹でてざるにあけ、水気を切り、胡麻ドレッシングと和えておく。ピーナッツは刻む。2.フライパンにごま油を弱火で熱し、にんにくとしょうが、ねぎを炒め、香りが立ったら中火にし、豚挽き肉を加えて酒を振り、炒め合わせる。3.豚肉の色が変わったら麻婆豆腐の素を加えて炒め合わせる。4.器に(1)の麺を盛り、(3)をのせて砕いたピーナッツを散らす。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:早川善博 ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美