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就職でも障害に!? バストの悩みを抱え続けた女性たちが専門アパレルを立ち上げた悲壮な実情

[2017年07月31日]

ivyyの代表・原田奈津美さん(左)とHEART CLOSETの代表・黒澤美寿希さん(右)

巨乳――男からしてみれば、胸はあって損はないものだと思いがちだ。しかし、それは当事者の苦悩を知らないから…。当人たちに話を聞いてみると、生活に支障をきたすのはもちろん、就職でも障害になることもあるという。

そんな胸の大きい女性を救うべく、最近は専用のアパレルブランドまで立ち上がっている。それがEカップ以上の下着を作る「ivyy」とYシャツやジャケットを手掛ける「HEART CLOSET」だ。

ivyyの代表・原田奈津美さんはFカップ、HEART CLOSETの代表・黒澤美寿希(みずき)さんはHカップと、どちらも自身が抱えてきた悩みを解決するために生まれたブランドである。そこで、ふたりに対談してもらい、巨乳ゆえの受難とブランドへの思いを聞いた。

―巨乳グラビアアイドルの方に聞くと「胸が恥ずかしくてコンプレックスだった」「似合う服が少ない」などの話もよくありますが…。

黒澤 そんなもんじゃないですよ。走ると当然、揺れるじゃないですか? 重いからそれだけでもう根元から千切れるくらい痛いんですよ。

原田 そうそう、できるかぎり抑えて走りますよね。恥ずかしさもあるけど、痛み!

黒澤 3キロの重りを常にぶら下げているようなものですよ。それぐらい深刻なことをわかってほしい、こっちは抱えて走ってるのに。

原田 あと、うつ伏せで寝るのが痛いとか…。高さがあるので苦しくなっちゃう。

黒澤 ここ(胸の下辺り)に枕を置いて空間を埋めたり、抱えて寝ますよね。

原田 元々、私はモデルとタレントをやっているんですけど、モデルの場合は「胸いらない」って言われるんですよ。人によってはプロフィールに小さく書いたり、公表してなかったりしますし。私も「もし胸がなかったら使われてたのかな」と思うところはあります。

―確かにモデルや女優であれば、胸は必須ではないですもんね。

黒澤 普通の職業でもそうですよ。例えば、バスガイドだったり、制服とかだと胸に合わせると他がぶかぶかだったりして。制服で似合わないのも問題だけど、結局、胸に合わせないとボタンが飛ぶとかあるので生き辛いんです。だから制服のある職業は避けている胸の大きいの人も少なくないんですよ。

原田 私服に困るよりも切実ですよね。

黒澤 男性は想像しにくいかもしれませんが、普段着ているシャツの4サイズ下のものを着ろって言われてるようなものなんですよ。好みの話ではなく、洋服として成立していないんです。

原田 アイテムによってはボタンが閉まらなくて、自分から開けているように思われたりしますしね。マナー的な問題もあります。

黒澤 私、友達の結婚式にも行けないんですよ。社会的に信用を損なわないものを選ばなきゃならないのに、着られるようなワンピースがないから。仲のいい友達に「私、胸が大きすぎてワンピース着れないから行けません」って言えます?

HEART CLOSETのシャツやジャケット。胸で引き上げられる分、前の裾が長くなっていたりと随所に工夫が施されている

HEART CLOSETのシャツやジャケット。胸で引き上げられる分、前の裾が長くなっていたりと随所に工夫が施されている


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