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旅人マリーシャの世界一周紀行:第154回「100兆ドル札が紙切れに…ハイパーインフレ後の独裁国家でイモムシを食らう!」

[2017年08月03日]

ハイパーインフレで経済破綻したジンバブエは、思っていたよりもハイパー観光地! 民族衣装を着た野性的なイケメンたちと

「ビューティフル。嫁に来ないか?」

ジンバブエの国境でイミグレの係員にプロポーズされ、おったまげーなマリーシャです。

「結納品は牛2頭か。よし、嫁ぐわ!」…なんて思うわけはなく、今回はジンバブエ側のビクトリアフォールズを拝もうと、ザンビアから陸路を越えてやってきた。

サンビアとジンバブエを繋ぐ橋

サンビアとジンバブエを繋ぐ橋

陸路国境越えを野性の猿に阻まれる

陸路国境越えを野性の猿に阻まれる

さて、このジンバブエという国ですが、実はつい2年前まで「100,000,000,000,000ドル札」というものがありました。0が多すぎてワケがわかりませんが、0が14個、100兆ドル札という笑っちゃうくらいの一見、バブリーな超高額紙幣です。

しかし、今やそのお金に価値はなく、ただの紙切れ同然。2015年6月にジンバブエドルは廃止され、現在はアメリカドルが流通するようになりました。

しかし、なんでこんなお金が存在したのかというと、2008年政府がたくさんお金を刷ってしまった結果、2億3千万%という天文学的なハイパーインフレが起きてしまったんです。

その原因は1980年、初の黒人大統領となったロバート・ムガベ氏の独裁政権によるもの。

植民地時代に強奪された白人地主の農場を取り上げて黒人に分配したところ、農業のノウハウがなく食物不足に。さらに外資系企業に対して、保有株式の過半数を政府に譲渡させる法律を作ったため、企業はジンバブエから撤退。国から物資がなくなるという事態に。

すると、「物資を持つ者は売らないといけない」という法律ができ、物価は上昇。高いと買えない人がいるので、今度は「物は安く売りましょう」という法律ができましたが、安く売ればまた物資はなくなる…すると、闇市場で物が高額で売られるようになり買えない人が出てくる。

そして「物価が上がったならお金を作っちゃえ」という、おったまげーな発想でどんどん高額紙幣が生まれたというわけなんです。

こちらは10兆ジンバブエドル札

こちらは10兆ジンバブエドル札

その結果、経済は破綻ーー。

最終的には米ドルに両替して回収されることになり、当時の交換レートは残高が17.5京ジンバブエドまでの銀行口座に対し、受け取れるのはわずか5米ドル。それを越える残高は3.5京ジンバブエドル=1米ドル(約300兆ドルにつき1円程度)となったそう。


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