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改造内閣発足で考える、なぜ大臣になると政治家は劣化するのか?

[2017年08月07日]

週刊プレイボーイ本誌で『政界斬鉄剣!!!』を連載中の池田氏

安倍改造内閣が発足した――。

でも、かつてはキラキラしていた稲田朋美氏も、ギラギラしていたヤンキー先生もそうだったように、大いに期待を集めた人たちが、当選回数を重ねて大臣になる頃には(義家弘介氏は副大臣だが)、精気も覇気も感じられない政治家に仕上がってしまう様を何度も目にしてきた。一体、それはなぜ?

そんな素朴な疑問を、『週刊プレイボーイ』本誌で『政界斬鉄剣!!!』を連載し、政官界の舞台裏を知り尽くす元大臣秘書官の政治評論家、池田和隆氏がわかりやすく解説。なんと「彼らは勉強熱心であるがゆえに劣化する」というのだ…。

* * *

池田「内閣改造が行なわれましたね。多少の期待感があっても確実に裏切られるでしょう。どんなに有望視された政治家でも、大臣や党の幹部を歴任していくうちに目がよどみ、キレのない印象に仕上がっていく。その原因は閣僚の選び方にあります。よく『閣僚人事は総理の専権事項』だといわれますが、実際には官僚がすべてやっています。ここ50年以上、本当に自分で人事をやった首相は小泉純一郎さんくらいです」

そうなの!?

池田「“閣僚の身体検査”という言葉がよく使われますが、首相個人には調査能力がありません。調査をするのは官僚です。各省庁から、役所にとって都合がいい議員がリストアップされるのです。その人事を取りまとめているのが事務方(官僚上がり)の官房副長官です。現在は杉田和博氏が務めている。官房副長官には、省庁のトップである事務次官経験者が基本的に就任します。彼らは政治家ではないので内閣改造が行なわれても留任するケースが多く、絶大な影響力を持つ陰の実力者なのです」

そうだったのか!

池田「どんな政治家が官僚に好まれ、大臣候補にリストアップされるのか。そこを理解するため、政治家をタイプ別に分類して解説しましょう。最近の政治家は、世襲議員、官僚出身、公募組、有名人系と、4つに分類されます。彼らはタイプが違うのに、大臣になる頃には量産型の残念な政治家になってしまう」

そこが不思議なんだよな。まずは世襲議員から!

池田「夫人や女性閣僚の失態に振り回され、自ら窮地に陥った安倍晋三首相。『未曽有(みぞう)』の漢字も読めなかった麻生太郎元首相。東京都議選で圧倒的な無能ぶりをさらした石原伸晃(のぶてる)氏。“官僚に嫌われる政治家”を自認していたのに厚労大臣に就任した途端、受動喫煙防止法などの厚労利権に没入した塩崎恭久(やすひさ)氏。“超おバカ議員”として永田町で超有名な世耕弘成(せこう・ひろしげ)氏など、ダメな世襲議員は数え切れません」

ボンボンばかりだね。

池田「彼らのアドバンテージは、親から『地盤、看板、カバン』を引き継いだこと。ただ、子供が親から財産をもらうこと自体は何も悪くありません。問題なのは、彼らが自らの力で政治家になったのではないことを痛感していることなんです。そこに落とし穴がある」

どういうこと?

池田「謙虚な姿勢で議員生活を始めるため、先輩議員や官僚からの教えを素直に聞いてしまうのです。だから先輩や官僚が敷いたレールからはみ出そうとしない。その結果、何も変えられない凡庸な政治家に仕上がるのです。彼らの目標はただひとつ。親を超えることだけなのです。親が大臣経験者なら、より格上の省の大臣になるのが彼らのゴール。国の繁栄や国民生活など考えちゃいません」


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