週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 少子高齢化がもたらす衝撃の未来予想図--「縮むこと」を恐れるのではなく、次の世代にできること

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少子高齢化がもたらす衝撃の未来予想図--「縮むこと」を恐れるのではなく、次の世代にできること

[2017年08月08日]

―とはいえ、戦後の日本が「成長と拡大」を前提にして歩んできたことを考えると、「縮む」という選択は様々な意味で「痛み」を伴います。日本社会はその痛みを受け止めながら「縮む」という選択を自ら選ぶことができるのでしょうか?

河合 日本より人口規模が小さい国でも「豊かな国」はたくさんあります。ヨーロッパの国々なんて日本より人口規模が小さいわけですね。ドイツは8千万人ほど、フランスは7千万人に満たなくても、世界的な影響力を持ち続けています。「縮むこと」を恐れるのではなく、「適切に縮んでいく」。自分たちの強みをもう1回見直して、発想を転換していけば、本書で紹介した「未来の年表」とは、違う未来が開ける可能性は十分あると思います。

―「未来の年表」を書き換えることもできると。

河合 そこで気をつけたいのは、少子高齢化というものを、日本全体で一元的にとらえていては現実を見誤るということです。「高齢者」といっても、100歳と65歳では親子ほども年が離れているわけです。また、地方と都市部では高齢化の進み方や影響も違う。大ざっぱなくくり方をしてしまっている今の日本の状況で、きちんとした対策が打てるはずがありません。

―「団塊ジュニア世代」も多い週プレ読者に何かメッセージを送るとすれば?

河合 私が冒頭に申し上げた2042年の高齢者は団塊ジュニアも含まれます。この世代は今、40代前半ですから、あと25年間は社会の中心にいることになる。その間にひとつでもふたつでもいいから、自分たちや次の世代の若者が背負う荷物を減らすのが団塊ジュニアの仕事ではないでしょうか。それはもちろん、その上の世代である私の世代の仕事でもありますが。

次の世代のために何をやるのか、次の世代にどうやってバトンをリレーするのかというのを少しでも考えてほしいと思います。何もしないままの未来は、本書に書いてあるとおりです。その未来を少しでも書き換えることができるのは、ほかならぬ私たち自身なのです。

(インタビュー・文/川喜田 研 撮影/岡倉禎志)

●河合雅司(かわい・まさし)
1963年生まれ、愛知県名古屋市出身。産経新聞社論説委員、大正大学客員教授(専門は人口政策、社会保障政策)。中央大学卒業。内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員、拓殖大学客員教授などを歴任、2014年、「ファイザー医学記事賞」大賞を受賞。著書に『日本の少子化 百年の迷走』(新潮社)、『地方消滅と東京老化』『中国人国家ニッポンの誕生』(共に共著、ビジネス社)などがある

■『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』
講談社現代新書 760円+税
少子高齢社会の実態を正確に知る日本人はどれだけいるのか―。止まりようのない少子化を前に、われわれがやるべきことは何か? 公開されているデータと著者の知見を基に、本書ではこの先の日本社会を待ち受ける少子高齢化のさまざまな影響を「人口減少カレンダー」として時系列で見せる。目をふさぎたくなるような未来を変えるための処方箋とは?
未来の年表


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