ライブコマースではカリスマ的な人気を持つ“売り主”も出てくる?

話題のフリマアプリ「メルカリ」が、新たにライブコマースを始めたという。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、前編に続き、この新サービスについて議論する!

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ホリ てか、ふと思ったんだけど、個人情報まわりは大丈夫なのかね? ライブコマースをやるようになったらカリスマ的な人気を持つ“売り主”も出てくるだろうし、いろんなところから情報が漏れる可能性はある。そのへんは心配だよね。

ひろ ユーチューバーやニコ生主みたいにアイドル的な人気を得る人はいるかもですね。そういえば、購入する側の情報が流出する場合もあるわけですけど堀江さんは何か対策しているんですか? …って、さすがに堀江さんはメルカリ使わないか。

ホリ まあ、取引相手に住所や名前が知られる可能性があるのはヤフオクも一緒だよね。それにアマゾンのマーケットプレイスや楽天市場に出店している個人商店だって怖いっちゃ怖い。

ひろ となると、買ったものは事務所に届くようにしているんですか?

ホリ 事務所に取りに行くのがめんどくさいし、タイムラグがあるから自分の所に届けてもらってる。しかも自分の名前で買っているよ。でも、そのへんはホテル住まいだから大丈夫だと思う。そういうのもホテルに住んでいる理由のひとつだったりするし。

ひろ なるほど。堀江さんとかは大丈夫でしょうけど、女のコが中古の服をライブ放送しながら売ったときに、ヘンな人からストーカー行為を受けるって可能性はなきにしもあらずですよね。

ホリ そうだね。

ひろ メルカリをめちゃめちゃ使っている層は個人情報に無頓着な人が多そうな気がしますから。

ホリ メルカリも、時には失敗することがあるかもしれないけど、試行錯誤を繰り返して成長していくんだと思う。

ひろ コンプライアンスうんぬんといっている企業よりは行動と判断が速いので、そういう意味ではヤフーとかが対抗するのは難しいでしょうね。

ホリ そうそう。ほんと、メルカリは打つ手に抜かりがない感があるよ。

ひろ でもネットにはいろんな人がいるので、目を光らせておいたほうがいいかもです。隠語で麻薬を売る人とかも出てくるんじゃないですか?

ホリ それはどうなんだろう?

ひろ でも、最近は家で大麻を育てていて、液体大麻の写真をツイッターにアップした日本人もいるそうですから。

ホリ マジ!?

ひろ ええ。いつの時代もアホはわれわれの想像を超えています(笑)。メルカリがガンガン進むにしても、そのへんはちゃんとケアしておいたほうがいいと思いますね。

ホリ そうだね。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『ソーシャルメディア絶対安全マニュアル』(インプレスジャパン)