身体検査を受ける赤ちゃんパンダは、子犬と見まがうほどの愛らしいサイズとフワフワ感。現在は感染症予防のため、動物園内でも一部の限られたスタッフしか彼女と面会できないのだとか

「このところ徐々に“パンダ力”が出てきているんですよ(笑)」

今月14日、6月に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん(メス)の近況報告をした上野動物園・福田豊園長の頬は終始、緩みっぱなし。発育は順調そうだ。

ところで「女子力」ならぬ、「パンダ力」って何?

「パンダらしさのことです。体毛がふんわりとし、頭蓋骨が丸みを帯び、体の白黒模様がくっきりしてくることなどです。今後はそうした“パンダ力”がいっそう増し、よりかわいい姿が見られると思いますよ」

11日に行なわれた8回目の身体検査では、体重は3kgを超え、体長は約44cmほどにまで成長。徐々に開いてきた目はまだ発達途中ながら、光を感知し始めた様子。また、最近では腹這(ば)いで前進したり、寝返りを打ったりもしているという。

注目の名前だが、公募にはウェブだけでなんと25万件近い応募があった。従来のようなカタカナふた文字を繰り返すだけではない「新しいタイプの名前」がつけられる可能性もあるという。命名は9月末から10月初旬の予定だ。今後も彼女の“パンダ力”から目が離せない!

お母さんパンダのシンシンは、赤ちゃんとほぼ一日中一緒に過ごしているとか。そのためジャレ合う呼吸もぴったり! 授乳や排泄を促すなど、しっかりとママさんしてます。親子そろって一般公開される日が待ち遠しい!

(写真/東京動物園協会提供)