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信用しているから社員の持ち株を増やすんですーーランドセルメーカー・協和の「100年続く会社」への挑戦

[2017年08月27日]

「社員をクビにするくらいなら会社をなくす」と話す、鞄メーカー・協和の若松秀夫専務

東京・千代田区に本社を構える協和は、ランドセル製造で国内2位のシェアを誇る老舗(しにせ)鞄メーカーとして、また、いわゆる“ホワイト企業”としても注目される会社である(前回記事参照)。

経営の舵(かじ)を取るのは若松秀夫専務(66歳)。創業者である若松種夫社長の長男だ。若松専務が実質的な経営者となって以降、数々の“働き方改革”を進め、2013年には社員や顧客や地域を幸せにする企業を表彰する「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」で審査員特別賞を受賞した。

同賞を受賞する最低限の条件のひとつに「過去5年間でリストラゼロ」がある。協和・千葉工場(千葉県野田市)の小森規子工場長にこれを確認すると…、

「ゼロです。過去5年どころか1951年の創業以来、一度もありません。社長の口癖は『社員をクビにするくらいなら会社をなくす』なんです。リストラどころか、望めば何歳までも働けます。定年退職は60歳で、その時点で退職金の精算をさせていただきますが、それ以降も1年契約を何度でも更新できます。実際、今も70代で働いている人もいますから」

70歳超の社員は3人いるというが、さらに驚いたのは70歳を目前にして退職ではなく入社した社員もいることだった。しかも正社員として。その社員、西山國夫さんは耳と口が不自由な障がい者である。記者が初めて会ったのは2014年。当時、69歳だった。

西山さんは聾唖(ろうあ)に加え、様々な事情で就学の機会に恵まれず、文字を使えない。ただひとつ判るのが数字である。

障がい者は大抵の場合、本人が望む望まないに関わりなく、その就労が一般社会と接点の少ない場所に限られることが多い。それを繰り返していた西山さんは67歳にして「社会人として生きたい」との願いを叶えるべく、野田市役所を訪れ、一般企業での就職について相談をした。

そこで野田市役所は「協和なら」と協和千葉工場に電話を入れ、後日、面接を担当したのが前出の工場長・小森さんだった。そして「どうしても社会人として働きたい」という西山さんの意思を汲み入れたのだ。

入社後、西山さんには革の裁断という仕事が割り当てられたが、数量に誤りなく作業を進められるように裁断機の近くに必要な裁断回数を記したボードが置かれた。その数字と、裁断のたびに数が増える電子カウンターの数字が同じになったところで作業は完了となる。今では西山さんはそれを理解し、当初、同行していた手話通訳者も不要になった。

3年後の今年7月、西山さんはますます活き活きと働いていた。私の「写真撮影してもいいですか?」とのジェスチャーにもにこやかな顔で「どうぞ」と応えてくれた。

協和には、他にも障がいを持った社員が6人いる。3人が知的障がい、ひとりが聾唖、ふたりが肢体不自由者である。障がいをもった人の就労を特別視しないが、ひとたび仕事に入ったらその途切れない集中力に驚かされると小森工場長は言う。


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