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「人種分断」の裏にトランプの巧みな“スリ替え戦略”。 核問題でも北朝鮮と交渉できない政権の惨状とは?

[2017年09月07日]

現在、米社会は人種間の対立が深刻だが「トランプは問題をスリ替えている」と語る米『フォーブス』誌ジャーナリストのジェームズ・シムズ氏

昨年の大統領選挙中から懸念されていたアメリカ社会の「分断」は、白人至上主義者とそれに反対する人々の衝突にまで発展し、深刻化している。

その根底には何があるのか? また、“影の大統領”とされたバノン主席戦略官の解任は、トランプ政権にどのような影響を与えるのか?

「週プレ外国人記者クラブ」第90回は、日本在住の米『フォーブス』誌ジャーナリスト、ジェームズ・シムズ氏に話を聞いた――。

***

─8月12日、バージニア州シャーロッツビルにおける白人至上主義団体の集会で、それに反対する市民グループとの衝突が起き、死者1名と多くの負傷者が出る惨事となりました。これによって米国内の「分断」はさらに深刻化したと言われています。シムズさんは現在、中西部のカンザス州で取材活動中ですが、そちらでも緊張が高まっていると感じますか?

シムズ 中西部は私の故郷でもあるのですが、2月にカンザス州でインド系の住民ふたりがイランからの不法移民に間違えられて銃で撃たれ、ひとりが死亡、仲裁に入った白人男性も撃たれるという事件がありました。これもヘイト・クライムとして容疑者は起訴されたし、日本の感覚でいえば大事件ですが、シャーロッツビルで起きたような白人至上主義を巡る大規模な衝突の危機が感じられるかといえば、そこまでの緊張感はカンザスにはないように思います。

ただし、シャーロッツビルで起きたような事件は現在の米国ではどこででも起こりえることだと思います。米国ではアフリカ系のバラク・オバマが大統領に就任したことで人種差別を巡る問題は解決したかのように多くの人が考えていました。しかし、実際には社会の深層に白人至上主義のような火種が燻(くすぶ)り続けていて、それがトランプ大統領の誕生を機に燃え広がった…と解釈するのが一般的でしょう。実際にトランプは選挙戦を通じて、こういった“不満を持つ白人層”に巧みに訴えかけ、大統領選に勝利しました。

─シャーロッツビルでの衝突後にトランプ大統領が発した「一方に悪い集団がいて、もう一方にも非常に暴力的な集団がいた。誰も言いたがらないが、私は今ここでそう明言する」というコメントも批判されています。

シムズ 日本には「ケンカ両成敗」という言葉がありますね。今回のトランプの発言も意味としてはそれに近いものといえるかもしれません。しかし、私はこの「ケンカ両成敗」という言葉が好きではありません。例えば、イジメの現場を想像してみるといい。イジメられている子供が我慢の限界を越えてケンカになったとして、それを両成敗で片づけていいのか? 私は、やはり最初にイジメをした子供のほうに非があると思います。

今回のシャーロッツビルでの衝突現場の映像を自分なりに検証しましたが、確かに人種差別に反対するグループの中にも挑発的な態度に出ていた人物がいました。しかし、白人至上主義団体の集会には銃を所持した参加者もいました。一方、反対派グループの中には、私が検証した限りでは銃を持っていた人はいなかったと思います。米国の憲法修正第2条は銃所持の権利を認めていますが、デモに銃を持って参加するのは“反則”でしょう。もし、それが認められるのならデモと暴動の区別がつかなくなってしまいます。


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