単独で週プレ表紙に登場した齋藤飛鳥

19枚目のシングル『いつかできるから今日できる』にて、西野七瀬ちゃんと共にWセンターに立つ齋藤飛鳥ちゃん。とうとう単独で『週刊プレイボーイ』39・40合併号表紙に登場! 

結成時、最年少(当時13歳)で乃木坂46に入った彼女も19歳。“あしゅ”が見る未来…とは?

■この1年で考え方も性格も変わりました

―初の週プレ単独表紙!

飛鳥 ありがとうございます。でも、最初に「表紙です」って聞いたときは「え? 私でいいんですか?」って思いました。週プレさんの表紙ってみんな、ほら、大人っぽいっていうか。

―でも飛鳥さん、19歳ですよ、もう。もう大人、ということで、今回のグラビアのテーマは“覚醒(かくせい)”なんです。

飛鳥 確かに撮影した場所も衣装も大人っぽくて。今まで全然着たことがないものばかりでした。自分的には、グラビア寄りというよりも、割とファッション誌寄りなカンジなのかなって思って撮られてましたね。

―「ファッション誌寄り」?

飛鳥 私の場合なんですけど、今までグラビアを撮っていただくときって、いつも何も考えてないんです。自然体というか、何も考えずにフラフラしてる(笑)ところをカメラマンさんに撮っていただく感じで。でも、ファッション誌のときは、なんか“演じる”というか…。

そういう意識もあって。あまりはしゃがずに、じっくりって感じなんです。今回の撮影は、そういう意味でファッション誌寄りな気持ちでした。

―いいですね。他誌での撮影や写真集では「自由な少女の齋藤飛鳥」だったのが、今回は「自分から、大人にぐっと近づいた齋藤飛鳥」だったんですね。

飛鳥 ですかね。でも、こういうのもすごく楽しかったです。

―19歳。「大人になったな。成長してるな」って思うことってあります?

飛鳥 昔できなかったことができるようになったりっていうのはあります。いろんなことをやらせていただいて慣れてきてるっていうのはあると思うんですけど…。いつも「自分がやっていることは正しいのか?」って思ってしまうので。「果たして、これは成長と呼んでいいのだろうか?」って思いますね。

“かわいそうな変化”

―いや、十分“成長”だと思いますよ。

飛鳥 うーん。まぁ、“成長”かどうかはわからないですけど、“変化”はしてると思います。考え方も性格も変わりました。

―ほう。いつ頃から?

飛鳥 高校生になったときに1回変わって。またここ1年2年でちょっと変わりましたね。でも高校生のときの変化って、あまり良くない変化だったと思うんです。“かわいそうな変化”。

―“かわいそうな変化”ってなんですか? 飛鳥さんって話す言葉がなーんか独特ですよね。

飛鳥 高校生になったとき、ある意味「現実をよく見るようになった」というか。「何事にも冷静な目を持って、変な夢や憧れを抱かない」「世の中や人に期待しない」って決めたんです。

―うわー! クール!

飛鳥 正直、キラキラしたものを自分で遮断(しゃだん)していました。でも当時はそれで満足していて。そういうほうが生活しやすいし、生きやすかったんです。でも、ここ1、2年で変わって。「期待はするけどあてにはしない」くらいに変化しました。

―少しだけ心を開いた、と!

飛鳥 ですね。ちょっとだけ(笑)。今現在の私としては、まだ最初の高校生になったときの「夢を見ない」っていう変化も満足はしているんです。でも私がもっと大人になったときに「あの頃の私は、かわいそうだったな」って思いそうだなって。10代の多感な時期にキラキラしたものを遮断してしまったから。思春期におけるキラキラな世界には、必要な感情があったかもしれないって思うんです。

―また、独特なコメント! 当時の飛鳥さんは、キラキラする自分がイヤだったんですか?

飛鳥 それは大きいと思います。キラキラに対して嫌悪感を抱いていたわけではないんですけど、キラキラする自分は見たくないなって。当時は今よりも全否定していた感じだったから。

「人と違いすぎること」は怖いと思ってた

―何がキッカケで心を開いたんですか?飛鳥 明確には言えないですけど…でも、去年の夏、『裸足でSummer』でのセンターが大きかったんだと思います。それまで「周りの声とか、他人の助けとかいらないです」って、心のどこかで思っていたんですけど、全国ツアーで周りにめちゃめちゃ助けてもらったから。「周りの声にも耳を傾けないと失礼だな」ってようやく気づいて。そこから、他人の声は疑うけど、一応受け入れるようになったんです。

―少しずつですけど、成長&変化の真っただ中ですね! ちなみにここ最近の飛鳥さんを見ていると「自分が面白いと思うこと」に対して素直になってる気がするんですよ。

飛鳥 ほう。

―昨年末に行なわれた武道館公演で、メンバー各々が自分で一曲プロデュースをするステージで、飛鳥さんはまったく歌わずにステージ上をセグウェイでウロウロしてたり。後輩の3期生を邪悪な感じでいじったり。

飛鳥 あーはっははは! バレてますね。いろいろ(笑)。確かに最近、そういう「変だな」ってことをやってみたいって思うようになりました。昔は「みんなと一緒がいい」とまでは思っていなかったけど、「人と違いすぎること」は怖いと思ってたので。でも今は恐怖じゃなくなりました。

―素晴らしいですね。そんな変化を経た今、どこか行きたい場所とかってありますか?

飛鳥 海外とか? やかましくてうるさい場所に行きたいです。

―タイとかのアジア圏ですかね? そういうにぎやかなところが好きなんですか?

飛鳥 いや、人混みとか騒がしいところ、すごく嫌いなんですけど。なんか今、「自分がイヤなことをしよう」って思っていて。今、自分が嫌いなことを吸収しようと思う時期なんです。

―どんな感情?? やっぱり飛鳥さん、独特です!

(取材・文/篠本634[short cut] 撮影/桑島智輝)

齋藤飛鳥ちゃんの表紙&巻頭グラビアは『週刊プレイボーイ』39・40合併号(9月11日発売)に掲載! 大人の女性へと成長した彼女の魅力を是非ご覧ください!