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環境省の絶滅宣言が“絶対”ではない! 九州のツキノワグマもニホンオオカミも生き残っている?

[2017年09月12日]

「ニホンオオカミやツキノワグマも生存をにおわせる情報がある以上は、国や自治体はきちんと調査すべき」と語る宗像充氏

1979年の目撃が最後とされ、環境省が2012年に「絶滅種」指定したニホンカワウソだが、今年2月、長崎県対馬市でそれと思われる動物が撮影された。

また、九州では1957年の死体発見を最後に絶滅したはずのツキノワグマの目撃情報が相次ぎ、1905年の個体を最後に捕獲記録のないニホンオオカミも目撃事例や遠吠えを聞いたとの情報は絶えない。

ジャーナリストの宗像充(むなかた・みつる)氏によれば、いったん「絶滅」を宣言された動物は、目撃情報があっても「いない」ことを理由に国が実態調査に乗り出さないという。著書『ニホンオオカミは消えたか?』ではそうした国の姿勢に疑問を呈している。宗像氏に聞いた。

* * *

―本書のあとがきで「絶滅したと言えば終わりになるわけではない」と書かれていますが、まさしく今年、カワウソが対馬で発見されましたね。

宗像 絶滅の定義について、環境省は「過去50年の間に信頼できる生息の情報が得られていないこと」と定めていて、IUCN(国際自然保護連合)は「徹底調査でも一個体も発見できなかったとき」と定めています。

ニホンカワウソの場合、最後の目撃から50年たたずして絶滅宣言したのもおかしいし、「絶滅」後に目撃情報があっても環境省や自治体は調査しません。今回の映像はさすがに動かぬ証拠なので、やっと調査を始めましたが、簡単に「絶滅」って言うな、カワウソに謝れと言いたいです。

―環境省以外で調査をする組織はないのですか?

宗像 ニホンカワウソが県獣の愛媛県では、2012年8月から14年春までで県内外から34件の目撃情報が寄せられ、県は14年度に生息状況の調査を実施しました。

大分県豊後大野(ぶんごおおの)市でも登山者のクマ目撃情報が相次ぎ、市は登山口に「クマ注意」の看板を設置して、クマ研究者らでつくるNGO「日本クマネットワーク」は12年に現地で生息調査を実施しました。国がどう言おうと、生存の可能性を検証する動きはあるんです。


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