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12年ぶりの『エウレカ』でアニメーター・吉田健一が向き合ったものーー「時代遅れの老害でも、この業界に残していくことがある」

[2017年09月12日]

 

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』の冒頭には、TVシリーズでは描かれなかった重要なエピソードが公開!

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』の冒頭には、TVシリーズでは描かれなかった重要なエピソードが公開!

■老害としての役割がある

―しかし、なぜアニメ業界からそういう表現が失われつつあるのでしょうか?

吉田 思うに、昔は描いている人が大人だったんですよ。子どもの目線に降りて描くのではなく、大人のまま子どもに対して何を言うかってことのほうが重要なんですけど、そういう意識はなくなってきている気がしています。

僕もかつて子どもだったけど、子どもは全部覚えているわけじゃないですよね。でも、絶対に脳みそのどこかの引き出しには残る。だからキャラクターデザインを通して「こういう人がいたら面白いよね」というものを子どもたちに提示したい。それを実現するためにも、もっといろんな線、つまり絵がアニメに増えてほしいんです。

だって、絵がついていかなかったら、どんなデザインもうまく作品にハマらないですからね。世界的にデジタルが主流になる中で、僕みたいな考えはおそらく時代遅れになっていくんでしょう。でも自分の役割はそういった考えを業界に残していくことにあるんだと思います。老害としてね(笑)。今回、12年ぶりに『エウレカ』と向き合ってみて、そういう気持ちを強くしました。

●後編⇒新『エウレカ』3部作を手がけるアニメーター・吉田健一が語るライバル、師匠「もっとギラギラと描かなきゃって…」

(取材・文/小山田裕哉 撮影/五十嵐和博)

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■吉田健一(よしだ・けんいち)
1969年生まれ。アニメーター、イラストレーター。1990年にスタジオジブリ入社後、『おもひでぽろぽろ』や『紅の豚』、『もののけ姫』などの制作に参加。独立後は『OVERMANキングゲイナー』で初めてキャラクターデザインを担当し、2005年の『交響詩篇エウレカセブン』で人気を確立する。2014年の『ガンダム Gのレコンギスタ』で再びキャラクターデザイン、作画チーフとして活躍。大きな反響を呼んだ

■『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』は9月16日(土)より全国ロードショー! 詳細は、オフィシャルホームページまで!!

冒頭の新エピソード以外の新カットにも注目

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(c)2017 BONES/Project EUREKA MOVIE (c)2005 BONES/Project EUREKA


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