ジャンプの歴史をファン垂涎(すいぜん)の展示物でふり返る『創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり』が、六本木の森アーツセンターギャラリーで10月15日(日)まで開催中!
そこで、『週プレNEWS』で連載中の『キン肉マン』の原作担当・ゆでたまごの嶋田隆司先生を会場で直撃した!
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―すでに各種展示物をチェックして大感動したファンも多いかと思いますが、ゆでたまご・嶋田先生がこれらを見た感想とは?
嶋田 恥ずかしかった(笑)。
―え?
嶋田 やっぱり、原画を見られるのは恥ずかしいもんですよ。それも30年以上前のですから。僕や相棒(ゆでたまご・中井義則先生)だけじゃなく、同席した秋本治先生や高橋陽一先生も同じ気持ちだったそうです。
でもね、ファン目線で見るとやっぱり楽しいですよ。僕なんか車田正美先生の原画を見てて「おお!!」ってなりますからね。
―そのような展示物を見ていると、80年代のジャンプの思い出もよみがえったりしますか?
嶋田 ほんと、それですよ! 昔のジャンプは年に一回、マンガ家が集合して新年号の表紙撮影をしていました。デビューした年にそこへ呼ばれていったら、宴会場に本宮ひろ志先生や車田先生がいる。憧れだったマンガ界のオールスターたちが普通に飲んでるんですよ。
―新人マンガ家にとって夢のような空間ですよね。
嶋田 うれしい一方で、むちゃくちゃ怖かった(笑)。当時の売れっ子は、みんなやんちゃだから、とにかく怖い。僕と相棒は居場所がなくて隅っこでビビってるだけなんです。そんなときに「トランプしようか?」って誘ってくれたのが、秋本先生でした。そこから先輩たちの中に入ってビールをお酌したり、宴会芸で漫才やったりして、僕らもジャンプ作家の一員になれた感じがしましたね。