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育成でもフランスを超えた? W杯予選全勝中の世界王者ドイツに見習いたいもの

[2017年09月25日]

ドイツ代表の伝統的強さについて語った宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第14回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど、日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、W杯ブラジル大会の王者、ドイツ代表。現在、W杯最終予選で全勝のまま首位を快走し、国際大会で常に結果を残し続けるサッカー大国について考察する。

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ドイツ代表の強さが際立っている。6月にあったコンフェデ杯に1軍半、いや2軍と言ってもいいような若手中心のメンバーで臨んで優勝。そのメンバーを9月のW杯欧州予選でも招集して、そこに2014年のW杯優勝メンバーのマッツ・フンメルス、トーマス・ミュラー、サミ・ケディラ、メスト・エジル、トニ・クロースといった名だたる猛者が加わった。現在、W杯予選グループで首位に立っている。

次から次へと新しい代表レベルの選手が台頭してくるドイツは、まさに人材の宝庫だ。約20年前はフランスの選手育成アカデミーが最先端だったと思うけれど、今はドイツのシステムが世界のトップを走っているのは間違いない。

もちろん、ムバッペ(パリ・サンジェルマン)のように、現在もフランスから才能ある選手が出てくるが、ドイツの場合、特別個人技が光るわけではないけれど、すべてにおいてベースが高くて、何よりも強い。

これは昔から変わらない。ベッケンバウアー、ゲルト・ミュラー、カール・ハインツ・ルンメニゲ、シュスター、マテウス、クリンスマン、ルディ・フェラー…言い始めるとキリがない。

みんなスター選手だったけれど、現在のメッシやクリスティアーノ・ロナウドとはまた少し毛色が異なる。ドイツサッカーの根底には規律とか献身性とか質実剛健さがある。だから、華やかなスーパースターというよりも、どちらかといえば職人気質。

見方を変えると、ひとりのスーパースターに頼るサッカーではないから大崩れしない。メッシやロナウドは、攻撃に関してはピッチにいる11人のうち3人分、もしかすると4人分の仕事をする。だから、彼らが徹底マークに遭って力を発揮できないとチームは負けてしまうこともある。

これがドイツ代表の場合は、ピッチに立つ11人全員が攻守できっちりとやりきる。与えられた仕事に対しての責任感の高さがある。だからこそ、いつだってドイツは安定感のある戦いができる。しかも、彼らは勝負強さを持っている。だから、ドイツはワールドカップや欧州選手権で簡単に負けない。今回の予選でも目下、8戦全勝だ。

個人的に強烈に印象に残っているドイツの試合がある。それは、伝説になっている82年W杯スペイン大会での西ドイツとフランスの準決勝の一戦だ。


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