iPhone X 【256GBモデル】12万9800円(+税)11月3日発売予定。ホームボタンが廃止され、5.8インチのディスプレイ上を指でなぞるジェスチャー操作を採用。操作感も新しいものに生まれ変わっている

今月12日に新型のiPhoneが大発表!! 新機能を搭載したり、本体の正面がほぼほぼディスプレイだったりと注目を集めていましたが、実際のところはどうなのでしょうか?

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ガジェットの総合誌『デジモノステーション』(エムオン・エンタテインメント)のディレクター、滝田勝紀さん。歴代iPhoneをすべて購入している滝田さんの新型の感想は?

滝田 iPhone 8シリーズは、7シリーズからの正常進化モデルになります。ですから6や6sを使用しているユーザーが違和感なく機種変できるモデルです。

―では、iPhone X(テン)はどうでしょう? ディスプレイは、すごいっすよね!

滝田 Super Retinaと呼ばれるディスプレイは、iPhoneとして初めての有機ELになります。グラフィックの美しさを中心に報道されていますが、それだけじゃありません。有機ELは今までのディスプレイに比べ電力消費が圧倒的に低く、バッテリーの持ちがアップしています。それに動画や画像を鮮明に表示するだけでなく、目が疲れにくくテキストも読みやすい。なので電子書籍にもオススメです。

8シリーズとX、どちらも新機能ばかり注目されていますが、ユーザーとしてはバッテリーの稼働時間や液晶の見やすさこそ、日常で最も進化を感じる部分なのではと思っています。

―続いて、最新スマホから充電ケーブルまでをガチでテストしまくりな月刊誌『家電批評』(晋遊舎)の松田健人さんの感想は?

松田 やはり総合的な完成度は高いと思います。ただ、発表会の前にリークされていた画像やスペックと、ほとんど同じだったというのが残念ですね(笑)。

―それでも、iPhoneならではの革新的なデザインとスペックがあるじゃないですか! ワイヤレス充電や顔認証とか…。

松田 ワイヤレス充電も顔認証も、すでにAndroid端末では採用済みの技術なので、素直に“革新的!”とは感じませんでした。それだけでなくベゼルレスの有機ELディスプレイも、サムスンのGalaxy Sシリーズのほうが先に採用していますからね。

X、8シリーズ共に背面デザインにガラス素材を使用していますが、これもAndroid端末では定番のデザインになります。もちろん、仕上げの良さはiPhoneが圧倒的に上ですけど。

◆『週刊プレイボーイ』41号「新機能満載だけど、お値段は激アゲ! さらに前人未到の4年縛りまで登場!? iPhoneを疑え」では、10万円超えするコスパ面も含めて新型購入はアリかナシかを徹底検証。そちらもお読みください!

(取材・文/直井裕太)