週プレNEWS TOP ニュース スポーツ 江夏豊が感動した王貞治のフルスイングーー尊敬を覚えたヒーローインタビューの言葉とは

ニュース

江夏豊が感動した王貞治のフルスイングーー尊敬を覚えたヒーローインタビューの言葉とは

[2017年10月05日]

オススメ

『週刊プレイボーイ』本誌では「アウトロー野球論」を連載中の江夏 豊氏

「プロ野球と男気をテーマに話を聞かせてほしい」そんな記者の言葉に、江夏は静かに笑ってこう言った。

「もう用のない言葉やろ。グラウンドから男気が漂ってくることなんてほとんどないじゃない。寂しい? そんな次元はとっくに過ぎたよ」

江夏 豊が語った。

* * *

男気といわれて思い出すのは、やっぱり王さんかな。

昭和43(1968)年9月17日、自分が王さんから三振を奪って稲尾和久さんのシーズン奪三振記録に並んだとき、354個目の新記録は王さんから取ると宣言しとったから、なんとしても次に王さんに回ってくるまで三振を取りたくなかった。だからこっちはほかのバッターからは三振を取る気なんてサラサラないのに、みんなバットを短く持って当てにきよる。何をしとるんかいと思ったよ(苦笑)。

ところが王さんだけは、新記録がかかった打席でもフルスイングや。あのとき、王さんは男気にあふれた人だなと感動したね。

昭和49(1974)年にはこんなこともあった。王さんはこの年、2年連続で三冠王を獲るような、まさに脂の乗り切った時期で、王さんに後楽園でサヨナラヒットを打たれたことがあったんだよ(5月23日)。それも強烈なヒットじゃなくて、ポテンヒット。

確か、3-3の同点でワシがリリーフに出て、ワンアウト一、二塁。そこで王さんにショートの後ろ、レフトとセンターの前へポトーンと落とされた。これでサヨナラ負けよ。薄暮で、風が強くてホコリが舞い上がっていた日やった。

打たれて、三塁側のベンチへ戻って荷物を持って、レフトの通路に止まっているバスに向かって歩いていたら、ちょうど王さんのヒーローインタビューが聞こえてきた。それを聞いて、ビックリさせられたんや。

あのときの王さんは、こう言った。「決して褒められたヒットではないけど、10年後にはサヨナラヒットとして残る。ポテンヒットとして記録されるわけじゃない」って…普通なら照れて、「ラッキーでした」「風に助けられました」とか、そんなコメントになるじゃない。ところが、そうじゃない。

ふっと王さんを見たら、胸を張って笑顔も見せず、堂々と話してる。あのとき、王さんはすごい人だ、尊敬できる人だと改めて思い知らされたよ。

◆週プレ渾身の丸ごと1冊プロ野球本『プロ野球プレイボーイ』(10月4日発売)ではこの続き、江夏豊氏のインタビュー全文を掲載! その他、井口資仁、菊池雄星インタビュー、2017ドラフト注目選手、歴代日本シリーズ大乱闘名シーンなど盛りだくさん!

(撮影/村上庄吾)


『伊東紗冶子ファースト写真集 SAYAKO』発売記念握手会、11月3日、4日(金・土)に東京と大阪で連続開催!

連載コラム

Column

    連載コラムを見る

    Back Number

    • No.44 Oct 30th 2017
    • No.43 Oct 23rd 2017
    • No.42 Oct 16th 2017
    • No.41 Oct 9th 2017

     

    Gravure Gallery

    もっと見る

    MOVIE Channel

    【動画】小宮有紗の時代がやってきた!

    もっと見る

    新刊のお知らせ

    • 馬場ふみか2018カレンダーブック
    • プロ野球プレイボーイ2017
    • 『伊東紗冶子ファースト写真集 SAYAKO』
    • 週プレ グラビアスペシャル増刊 SUMMER2017
    • 馬場ふみか写真集『色っぽょ』

     

    プレイボーイコミックス

    第一回 ミスグラジャパオーディションWeb投票 【予選】

    メルマガ会員&アンケート 2017年No.44

    週刊プレイボーイ増刊号「プロ野球プレイボーイ」2017