女優としても飛躍が期待される片山萌美さん。太地喜和子さんのような女の性もこれから？あの国民的バラエティ番組のスピリットを引き継ぎ“友達の輪”を！とスタートした『語っていいとも！』。
前回、女優の草刈麻有（まゆう）さんからご紹介いただいた第４６回のゲストは女優・グラドルの片山萌美さん。
週刊プレイボーイでグラビアデビューするや大反響、昨年にはファースト写真集『人魚』（集英社）『Ｒａｓｈｉｎ－裸芯－』（講談社）も立て続けに刊行、話題となった。
現在は女優としても着実にステップアップし主演舞台も経験。ドラマでは『ハロー張りネズミ』にスナックの看板娘・萌美役で出演するなど注目されるが、その女優としての本気や思い入れから意外な葛藤や劣等感まで前回は明かしてもらったーー。（聞き手／週プレＮＥＷＳ編集長・貝山弘一）
―みんな、彼女はすごいサバサバしてるって言うし、自分でもよくそう言ってますが、内側ではいろいろあるんだぞと。
片山 ほんと、みんながサバサバって言うからさぁ（笑）。結構、じめじめしてる…ずっと梅雨ですよ、ほんと（笑）。
―それも極端な（笑）。知ってる人には姉御肌の男前キャラにも見られがちで、その反面…？
片山 そう、でもまぁいっかとは思えるんですけど…昔よりはネガティブになったと思う。この２年半で考えるようになりました。昔はもう全部感覚でやれてたというか、根拠のない自信だけで突っ走れてたのが、いろんなことを学ばせてもらって。
考えることに慣れてないから思考がどっちかに行きやすいんですよね、ポジティブなのかネガティブなのか。で、自分ができないってなると、ネガティブにずーんってなるし、まぁいっかってなったら、いつも通りの…サーって平気になっちゃう。
―でもそれは当然あることですよね。誰しも乗り越えなきゃいけないものだし。
片山 ですよね。でもそれこそ怖い人がいっぱいいるイメージだったけど、女優さんとか俳優さんでも全然そんなことなく、周りもいい役者さんばっかりなんで。みんないい人すぎて、逆にいいんだろうかと思っちゃうくらい。
―まぁどんなベテランの役者さんでも、その立ち位置で考えることは増えていったり。どの仕事でもそうでしょうけど、歳を取って楽になっていくかと思ってたら、どんどんしんどいぞとか。
片山 でも、そんな気がする、本当に。そういう時、貝山さんはどうしてるんですか？
―えっ、俺？…うーん、寝る。
片山 あははは、寝るでいいんだ（笑）。
―やっぱり、寝なきゃリセットできない。考えすぎて、もう頭がどうにかなっちゃったらね。寝るか、飲むか、どっちか（笑）。
片山 わかる！ わかるけど…そうね、どっちか。もう飲んで寝るしかないか。
―もちろん、どの仕事も好きでやれてるならありがたいですし、でもだからこそ思うようにならないものもたくさんね。今、こういう場は楽しいですよ（笑）。役得だなとも思いますが。
片山 いえいえ、こっちもありがたいです（笑）。でも、何をしたらいいかですよね、本当に。何を求めるか…。
「人見知りなんで。そこから進めない…」
―それでいうと、プライベート含めて、やっぱり経験したことに無駄はないというか。そういえば、以前のインタビューでは太地喜和子さんが憧れですって…。
片山 そうです。いまだに言わせてもらってます。
―すごいところを目指してるなと思いましたが（笑）。それこそ太地さんの生き様というか、演技以外の人間・太地喜和子もとんでもなかったみたいですからね。
片山 あは（笑）。いやいや、本当にそうなんですよね。本とかでしか情報を仕入れられないので、読むと結構な女性だったんだなと。でも、カッコいいなと思いますよ、女からしたら。
―まさに昭和っぽい情念でもあるけど、恋にも奔放で。で、萌美ちゃんに以前、女優さんは私生活も芸の肥やしになるらしいからねって言ったら「え、それってなんですか？」って。覚えてる？（笑）
片山 え、うそ（笑）。そんなこと言いました？ やばくない？ 頭悪っ！
―あはは（笑）。今だったら、なんて答えますか？
片山 芸の肥やし…そうだねってしか言えない（笑）。
―そういう肥やしはやってますか？
片山 どうなんでしょうね。普段…わかんない（笑）。
―今どき流行りの不倫とかオススメはしませんが（笑）、前に聞いた時は、そういう恋愛で泣くことがあればちゃんとインタビューで言いますって。
片山 あー、だって、そんな泣くようなことないもん（笑）。何、泣くような恋愛って？ わかんないよ～。でも、不倫は面倒くさいですよね。あんな面倒くさいことはしたくない。
―そう思っていても、しちゃうものでは？ ＡＢ型の怖い女であれば尚更、そんな恋愛のひとつやふたつ肥やしにして、男を袖に振って…。
片山 私はたぶん、まだそこにはいけてない…気がするし。本当に。でも、そういう男性もいなくないですか？ 今の世の中、ね。
―まぁ、太地さんにとっての三國連太郎さんみたいな男はそうそういないから（笑）。肥やしを与えて育ててくれる相手も必要と。でも芸能界とか役者の世界にはまだまだいそうですけど。
片山 もちろんいらっしゃるとは思うんですけど、残念ながら私がコミュニケーション能力低いので（笑）。話さなきゃとか、仲良くはなりたいんですけど、めちゃくちゃ人見知りなんで。なんかそこから進めないんですよ、上手に。女のコに対しても男のコでもできない。舞台とかじゃないと。
―サバサバ姉御肌で周りにも人が多いイメージだし、年上にも懐に入れてもらえそうなのに？
片山 いや、姉御でもなく…黙～ってぼーっとしてます（笑）。友達いないですもん。
―またまたそんな～。麻有ちゃん家に遊びに行くくらいにはね（笑）。
片山 麻有ちゃんはね、舞台で仲良くなったから。でもほんといないですから。あと、『ロマンシングサガ』で共演した新垣里沙さんとかもすっごく話しやすくて。見た目、すごくカワイらしいけど、話すとすごくお姉さんなので、すごい大好きで。この間も舞台を観に行ったり…。そう、だから友達は舞台とかに長く一緒にいないと仲良くなれない。
次回ゲストは人気芸人から転身した…
―グラビア系で仲がいいとプライベートでもつるんだりね。自画撮り部のコたちなんか、よく遊んだりご飯食べたりしてるようですが。
片山 すごいですよね。天木じゅんちゃんなんかはそれこそ映像で一緒になって、お話はするけど。私、グラビアの人たちとほとんど会う機会がなくて。一緒に撮影とかもやったことないから。
―ではそれこそ、この夏のとしまえんでの撮影イベントにＭＣで出たのが新鮮だった？
片山 すっごい新鮮でした。あんなにグラビアの女のコを見ることがなかったので…すごい圧巻だなって思って。ＭＣで出させてもらえるなんて、ありがたやって。
―ちなみに、ＭＣを一緒に務めた吉木りささんにもこの『語っていいとも！』に出てもらったことがあって。ちょうど熱愛報道の後で、結構いろいろ話してくれたんですが。
片山 吉木りささん、めっちゃいい人だった。すごい好きです。
―彼女もＡＢ型でサバサバ系な感じもあってね。…なんか、自然と次のお友達を紹介してもらう流れになってる感じですが（笑）。事前に伺ってた候補としては、筋肉アイドルの才木玲佳ちゃんか元お笑い芸人のマンボウやしろさんというお話ですが。
片山 れいたんとは仲良しだから…。やしろさんは脚本と演出をされた舞台に出させていただいて。本当に面白いですね、人としても。
―一昨年１２月に神保町花月で上演した『月を超えて』ですよね。片山さんが出るということで観させてもらいましたが、期待以上でした。
片山 なんか、上から目線なこともなく、対等にお話してくださるんですよね。でも本当に芸人さんって忙しいから、稽古でみんな集まっても、やしろさんがいらっしゃらないとか。「え、いない」「向かってるらしいです」「じゃあ、やってる？」みたいな感じで本番迎えたので。結構大変だったんですよ（笑）。
―その後、昨年の夏には芸人引退を発表し、脚本・演出家に専念するそうで。おおっ！と思いましたが。
片山 だから「片山さんにはその節は申し訳なかったっていうのをこめて、また何か出てください」みたいなことを言ってもらってるんですけど。まだなかなか出してもらえないし。あはは（笑）。
―それをメッセージとして伝えましょう（笑）。よく神保町の古本街にも出没して、見かけたこともあるんですが。雰囲気含め、気になっている存在でしたし。
片山 あ、きっと面白い気がします。今、すごいやしろさんの脚本の作品に出てみたいっていう方も多いし。ラジオの番組もやってらっしゃって、音楽好きだから、舞台でも音楽のセレクションが抜群なんですよ！
―『月を超えて』でも、ちょっとしたミュージカル風なね。萌美ちゃんも歌ってたし。
片山 死にそうでした（笑）。ギターも弾いてねぇ…。
―では、やしろさんにまず繋げさせていただければと。
片山 やしろさん、早く舞台に出してください～。マジに！ ゲストで呼んでくださってもありがたいで～す（笑）。
―それは本当に楽しみにしたいものです。萌美ちゃんも日々、太地喜和子への道を目指してね（笑）。本日はありがとうございました！
●語っていいとも！ 第４７回ゲスト・家城啓之「芸人やめて脚本・演出家になりますって言った瞬間から餌食みたいな…」
（撮影／塔下智士）
■片山萌美（かたやま・もえみ）１９９０年１０月１日生まれ、東京都出身。身長１７０ｃｍ Ｂ９２ Ｗ５９ Ｈ８７ 血液型＝ＡＢ型 ○昨年のファースト写真集『人魚』（集英社）『Ｒａｓｈｉｎ－裸芯－』（講談社）が立て続けに大反響。女優としても舞台に映画、ドラマと幅広く活躍、最近では『ハロー張りネズミ』にスナックの看板娘･萌美役で出演。【ドラマ２４】「新宿セブン」（１０／１３深夜）出演予定。『オトナ高校エピソード』（ＡｂｅｍａＴＶ ﾋﾞﾃﾞｵﾊﾟｽ）１０月８日２２時～配信開始。最新情報は公式Ｔｗｉｔｔｅｒまで【@neichiamo】