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NZ戦ではハリルが選手たちを煽りすぎた?「もっと日本人の気質をわかってもらいたい」

[2017年10月09日]

ニュージーランドとの親善試合での日本代表を分析した宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第16回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど、日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、W杯へ向けて強化試合の続く日本代表のニュージーランド戦を振り返る。若手はもちろん、ベテランも含めた新戦力の起用や戦術の成熟など課題は山積だ。

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ニュージーランド戦での日本代表は、キックオフ直後の立ち上がりからよく走ったし、ポゼッションもできていた。また、判断も早く、すごくいいテンポでニュージーランドゴールへガンガン攻め込んでいった。内容は間違いなくよかったけれど、フィニッシュのところを決めきれなかった。

最後のシュート精度をいかに高めていくかが重要なところだけれど、速いリズム一辺倒で攻め込んでいたら、ゴール前では余裕がなくなってしまうのも当然のこと。もちろん、速いリズムの攻撃がすべてダメなわけではない。ただ、攻撃のリズムが一本調子になってしまったことで、相手が日本代表の攻めのリズムに慣れてしまい、次第にチャンスを作り出すことができなくなっていった。

テンポが速いサッカーは、相手からすると対応が難しい反面、自分たちもプレーに一切のミスが許されないので余裕がなくなってしまう。そのため、ゴール前でシュートミスに繋がりやすいといえる。

ニュージーランド戦で試合開始直後から日本代表の攻撃陣が圧力を高めて相手ゴールに迫ることができていながら、力んで点を決めきれなかった要因は、ハリルホジッチ監督が選手たちを煽(あお)りすぎたからではないかと私は思っている。

日本人選手は真面目だから、監督に言われなくても、W杯出場のためにいいプレーを見せなくてはならないことがわかっている。そこへ、監督に加えてメディアからも「W杯に向けてのサバイバル」と煽られて、選手は否応なく精神的に入れ込んだ状態で試合に臨んでしまった部分があったはず。「ハリルホジッチ監督はもっと日本人の気質をわかってもらいたい」というのが率直な感想だ。

例えば、もしこれが会社だったら、社長が「サバイバルだ!」と社員を煽っていることと同じようなもので、それではマネジメントがうまくいかないことは理解してもらえるのではないだろうか。

今回のニュージーランド戦は、攻撃で緩急をつけることができなかったし、試合開始直後から縦に速い攻撃を単調に繰り返した。W杯最終予選初戦の埼玉スタジアムでUAEに負けた時と同じ戦い方をしている印象を受けた。

「縦に速い攻撃」をより効果的なものにするには「遅い攻撃」も織り交ぜないといけない。ゆっくりパスを回して相手を引き出して裏を取る攻撃もすることで、相手は速いリズムに対応できなくなるからだ。


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