250㏄人気を牽引するモデル、ヤマハ YZF-R25

「軽2輪」が売れている。2017年上半期の販売台数が前年比で約20%増という好調ぶりなのだ。

とはいえ、このカテゴリーは以前から人気はあった。牽引していたのはビッグスクーターで、ヤマハのマジェスティなどがシーンを席巻していた。

変化が訪れたのは08年に発売されたカワサキのスポーツバイク「Ninja250R」の登場や13年に発売された次期モデルのスマッシュヒットだ。この動きに他社も追随。250㏄クラスの群雄割拠時代が到来する。

人気爆発の秘密は、そのスタイリングだ。80年代の2輪ブームの源流はレースにあったが、今は単純にフルカウルのスタイリングをカッコいいと思う若者世代が増えているという。

背景にはSNSの広がりもある。「ツーリングに出かけ、美しい風景のなかで写真を撮り、発信する」という一連の流れの中心にオートバイがあるのだ。実際、フォロワー7万人を誇るヤマハ公式ツイッターのタイムラインを見ると、多くのユーザーが自慢のオートバイライフをツイートしている。

手軽に乗れて、カッコいい軽2輪が、日本のオートバイ界に新たな風を吹かし始めている!

◆軽2輪とは?道路運送車両法の言葉で、排気量125㏄超~250㏄以下のオートバイのことを指す。運転免許は400㏄以下まで乗れる普通自動二輪以上が必要になる

オススメのモデルを一挙紹介!

気軽に乗れるバイクながら、スタイリングのカッコよさで20代を中心に人気の軽2輪。オススメのモデルを一挙紹介!

◆スペックの見方 = ①排気量(㏄) ②最高出力(馬力) ③車重(㎏) ④燃費(㎞/l) ⑤価格(税込み)

●250㏄人気を牽引するモデルヤマハ YZF-R25①249㏄ ②36馬力 ③166㎏ ④WMTCモード:26.2㎞/l ⑤55万6200円スリムでタイトなボディと圧倒的なパフォーマンスで大ヒット! 街乗りからサーキットまで、小気味よい走りが楽しめるスポーツバイク

ヤマハ YZF-R25

ヤマハ YZF-R25

●堂々とした風格を持つツアラースズキ Vストローム250 【NEW】①248㏄ ②24馬力 ③188㎏ ④WMTCモード:31.6㎞/l ⑤57万240円250㏄とは思えないサイズ感のアドベンチャーツアラー。街中はもちろん、高速道路を使ったロングツーリングにも十分対応できるパフォーマンスを併せ持つ

スズキ Vストローム250

●シンプル&タフなアメリカン!ホンダ レブル250 【NEW】①249㏄ ②26馬力 ③168㎏ ④WMTCモード:34.1㎞/l ⑤53万7840円スリムなボディとワイドサイズのタイヤがタフなイメージを演出。ファッションもキメて乗りたいアメリカンスタイル。扱いやすいサイズ感もGOOD!

ホンダ レブル250

スポーツタイプのオススメは?

【スポーツタイプ】空気抵抗を軽減するフルカウルを装着したスポーツモデル。小気味よい走りと日常的な使いやすさを美しいデザインにまとめている

●250㏄バイク人気の火つけ役!カワサキ Ninja 250SL①249㏄ ②29馬力 ③149㎏ ④WMTCモード:31.3㎞/l ⑤45万9000円ヒットモデルNinjaの単気筒バージョン。2気筒モデルに比べて、3馬力落ちるが車重が20kg以上軽く、ハンデを感じさせない軽快な走りが楽しめる

カワサキ Ninja 250SL

●最新技術搭載のスーパースポーツ!ホンダ CBR250RR 【NEW】①249㏄ ②38馬力 ③165㎏ ④WMTCモード:26.7㎞/l ⑤75万6000円低・中回転域の力強さとスーパースポーツらしい高回転までの軽快な吹け上がりを高次元で両立する。「スロットル・バイ・ワイヤ」など最先端システムも満載!

ホンダ CBR250RR

●スズキのアイデンティティを継承!スズキ GSX250R①248㏄ ②24馬力 ③178㎏ ④WMTCモード:32.5㎞/l ⑤52万7040円普段使いからツーリング、ワインディングでのスポーティな走りまで柔軟にこなす。低・中速トルクを向上させパワーと扱いやすさを両立させたエンジンが魅力

スズキ GSX250R

●250㏄スポーツバイクの黒船!KTM RC 250①248.8㏄ ②―― ③147㎏ ④―― ⑤62万6200円ロードレース世界選手権Moto3クラスの技術をフィードバック。単気筒でありながら2気筒モデル同等のパワーを発揮する。アグレッシブなデザインとスポーティな走りで人気

KTM RC 250

★ネイキッドタイプ、スクータータイプのオススメは明日配信予定!

(取材・文/長嶋浩巳 撮影/池之平昌信)