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過保護の日本サッカーが今こそ思い出したい“オシムの言葉”「見落としている欧州がある」

[2017年10月23日]

イビツァ・オシム元日本代表監督の言葉について語る宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第18回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど、日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、日本代表監督として、ジェフ市原(現在の千葉)監督として、日本サッカーに多大な貢献をしてくれたイビツァ・オシム元日本代表監督。今だからこそ思い出したい提言があった。

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日本代表は今月、ニュージーランドとハイチと親善試合をしたけれど、ニュージーランドには2対1で勝利、ハイチには3対3の引分け。相手のレベルを考えると結果にも試合内容にも不満は残ったけれど、それより何より、このレベルの対戦相手しか手配できなかったことにガッカリしたね。

アジア最終予選は9月でひと足早く終わったけれど、他の大陸のW杯予選はまだ続いていたし、日本という国がサッカー強豪国の南米やヨーロッパからは東の果てに位置していることも理解している。

だけど、同じスケジュールの中で隣国の韓国はモスクワで開催国のロシア代表と、スイスでモロッコ代表と国際親善試合をしていたことを考えると、どうしても日本サッカー協会のマッチメイクには物足りない印象を覚えてしまうよね。

1年にわたってW杯最終予選の緊張感の高い試合をしてきて、苦しんだけれど出場権を獲得した。「さあ、ここからはW杯に向けた強化だ」と、選手もサポーターも気持ちが高まっている最初の親善試合が、本番で対戦することのないレベルが相手となったら、拍子抜けするのは当たり前。せっかく高まっていたサッカー熱に水を指すことになってしまう。

日本代表のマッチメイクが見劣りするのは、ヨーロッパの強豪国の立場になって考えれば明確だ。彼らからすれば、移動に8時間以上もかけて極東の日本に行って1試合だけやっても、強化にはつながらないので旨味がない。だったら、日本代表は国内で親善試合をするのは諦めて、どんどん海外に出ていけばいいんだよ。そうすれば強化というテーマに相応(ふさわ)しい相手はいくらでもいる。

こういう時に思い出すのが、元日本代表監督のイビチャ・オシムさんの提言。彼は「日本代表やクラブチームはもっと海外に行け。ロシアに行って試合をしろ」と、よく言っていた。

日本代表がW杯でグループリーグを本気で突破しようと思うなら、体の大きな相手との試合経験を増やしていかないといけない。Jリーグにも外国人選手はいるけれど、それで積める経験はたかが知れている。だったら、国外に出て試合をすればいい。「それならロシアが狙い目だ」とオシムさんは言っていた。


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