8月の入閣時に失言を連発した江崎沖縄北方大臣は、どうやら一度も国会答弁することなくお役御免となりそう

衆院選をライバルの自滅から制した安倍政権――。

衆院選後の新内閣発足を機に“問題大臣”をこっそり更迭しようという動きもある。ジャーナリストの川村晃司氏が解説する。

「安倍政権は8月に“仕事人内閣”と称して内閣改造をしたばかりです。おそらく首班指名後の組閣人事でも、基本的には同じメンバーをそのまま横滑りさせる。つまり、新内閣は『居抜き内閣』となるはずなんです」

ただし、その組閣リストから外れた大臣がいるという。

「就任時、『入閣は重荷』『国会答弁は役所の原稿を朗読する』などと失言を連発した江崎鉄磨(てつま)沖縄北方担当大臣です。さすがにいきなり更迭するわけにはいかなかったのですが、総選挙後の組閣を利用し、江崎大臣を交代させようという動きが官邸内で浮上しています」(川村氏)

もし交代となれば、江崎氏は閣僚になりながら、一度も国会で答弁することなく内閣を去ることになるが…。

「そんな大臣、聞いたことがありません。おそらく史上初ではないでしょうか。もともと安倍首相が仕掛けた内閣改造直後の解散自体、憲政の常道に反するレアケースですから、その後の組閣でもこんなおかしな話が浮上するんです」(川村氏)

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(取材・文/本誌ニュース班 写真/時事通信社)