ダメガネ男子はどっち? メガネはかける位置だけでもかなり印象が違ってしまうダメガネ男子はどっち? メガネはかける位置だけでもかなり印象が違ってしまう

今かけているメガネがなんとなくイマイチだったり、とはいえメガネだし見えりゃいいとか、当たり障りない感じでいいやと思ってるアニキ! それはとっても損ですぜ!

自分に合った、より良いメガネは目に優しいだけでなくビジネスや恋愛で得をするプラスアイテムになり得るのだ。 

今回は、『あなたの眼鏡はここが間違っている』(講談社)の著者で眼鏡スタイリストの藤裕美(とう・ひろみ)さんに、メガネ選びで大切なポイントについて伺ってみた。

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―そもそも"人生にもビジネスにも効くメガネ選び"っていうのが意外でした。やっぱりメガネをかけるのって面倒ですし、できればかけたくないというか...。

 はい、そこです! 日本のようにメガネに苦手意識がある国は本当に珍しいんです。それはやっぱり本当に自分に合ったものを選んでいなかったり、目が疲れるなどの違和感があるからだと思いますが、本当に合ったメガネを選べば目は疲れないし顔の印象だってガラリと変わるんですよ。

―最近は「メガネ男子」なんて言葉ができて、おしゃれアイテムにもなっていますよね。

 メガネ男子、人気ありますよね。けど私から見て、街ゆくメガネ男子の中には"ダメガネ男子"もたくさん存在していると感じています。

―だ、ダメガネ男子! それはどんなメガネなんですかー!?

 まず、メガネがズレているメンズがもったいないですね。ズレメガネ男子は非常に多い。メガネはきちんとフィッティングすればズレないんです。メガネのかける位置を意識してない人が多く、似合うはずのメガネが上がりすぎや下がりすぎの状態で微妙にダサい印象を作り出している。また、レンズに指紋がベタベタついた方も意外と多く、女性は結構そこ気になってます。拭きましょう!

―なるほどー。やはり、メガネはかける位置が重要なのでしょうか。

 そうです。同じデザインでも目とフレームのバランス次第で似合う、似合わないは変わります。それぞれの人の顔に合わせたフィッティングなくしては、快適で見た目もベストなメガネ探しは成立しないということです。

―では、フレームのデザインはどう選べばいいんですか?

 よく男性で失敗しがちなのは、プロダクトとして選ぶ...例えば、星野源さんのメガネ姿に憧れているからと言って、全く同じモデルを購入してかけるけど、「う~ん、なんだか星野源にはほど遠い」って経験のある人も多いはず。当たり前のことですが、憧れのその人とは顔が全く違うので、同じメガネが似合うかどうかはわからない。

―えーっと...とりあえず同じブランドのメガネをかければ、なんとなく雰囲気は出せるかなーと思ってました!

 メガネはファッションとのトータルコーディネートなんです。だからといって髪型や服装すべてを合わせるとなると、まるでコスプレになってしまいますよね。顔も身長もスタイルもそれぞれ違うのですから、やはり自分に合った服装、メガネ、雰囲気が大事。星野源さんみたいになりたいなら、ブランドや色を限定せず、同じ雰囲気を醸(かも)し出せるメガネを探したほうが、ぐんとモテにつながります。

 同じ人でもメガネで印象は随分変わってくる。自分の顔の特徴や雰囲気に合ったメガネ選びが大切だ 同じ人でもメガネで印象は随分変わってくる。自分の顔の特徴や雰囲気に合ったメガネ選びが大切だ

女性ウケを狙うなら聞くべきは女性店員

―でも、客観的に何が自分に似合うのか、よくわからない人も多いかなと思います。

  "自分に似合うかどうか"を軸に選ぶには、まず店員とのコミュニケーションが大事です。女性ウケを狙うなら、やはり聞くべきは女性店員。「自分に似合うメガネを探しているのです」と伝えて「こんなイメージになりたい」とか、ズバリ「モテるメガネをかけたいんです!」と言ってしまってもいいと思います。

―ファッション誌に載ってるのと同じメガネがどうしても欲しい場合は?

 まずは同じメガネをフィッティングしてみて、自分の顔の形や鼻の高さに合っているかを確認しましょう。メガネによっては鼻の高さに合わせて調整できるので、まずはかけてみるといいと思います。もししっくりこなかったら、それに近いメガネを店員さんと相談しつつ選ぶのもアリだと思います。

―そんなにメガネとその人の相性って大事なものなんですか?

 もちろんです。その人の顔とメガネの相性は最重要です。幅が1mmでも角度が1mmでも違うと微妙に似合わない。けど、その違いだけで劇的に印象が変わる。だからこそフィッティングが大事。そして自分と感性の合うメガネをチョイスしてくれる相性の良い店員さん探しもまた、メガネ選びと同じくらい重要だと考えています。

―なるほど! そんな店員さん、どこにいるんでしょ。

 それはもういろんなメガネ店に行って積極的に話すことです。やはり店内に置いてあるメガネに詳しいのは店員ですし、メガネは医療器具なので視力検査やレンズ選び、フィッティングをしないと買えないもの。値段の違いやその価値など、なんでも聞いてみることが大事です。

接客受けると買わされるんではないか?と心配で、接客が苦手の人は多いですが、見るだけでも全然問題ありませんよ。でもやっぱり躊躇(ちゅうちょ)してしまうなら、店内に入ってすぐに「今日は下見なんですけど、いいですか?」と店員に伝えましょう。

―けどまー、サングラス程度ならネットショップでポチッとクリックで購入してもいいものですかねえ?

 メガネのネットショッピングは論外ですね。伊達メガネでもお勧めしません。メガネはかけてみないとサイズ感もわからないですから。ネットで購入した有名ブランドの商品が、実は偽物だったというケースも多数、報告を受けてます。

これまでテキトーになんとなく選んでいたメガネ男子たちに喝! 次週はモテメガネ選びのポイントはもちろん、頭痛や肩こりなど健康への影響まで詳しく解説してもらいます!

(取材・文/河合桃子 写真/『あなたの眼鏡はここが間違っている』[藤裕美・著 講談社刊]より転載。撮影/井上孝明)

●藤裕美(とう・ひろみ) 1977年、福岡県生まれ。眼鏡スタイリスト。10年間、眼鏡店で働きながら彫金技術を学び、24歳のときに店長としてショッププロデュースを担当。2007年にドイツへ渡り、眼鏡ブランド「frost」に勤務。作り手側からも眼鏡の知識を深める。帰国後、眼鏡の魅力を伝えるため、眼鏡スタイリストとして活動を開始。著書に『あなたの眼鏡はここが間違っている 人生にもビジネスにも効く眼鏡の見つけ方教えます』(講談社) 。 公式HP「眼鏡予報」 http://glasses-o-o-brille.com