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“戦後最悪”とされた日中関係が雪解けムード──首脳会談に繋がった「あるイベント」とは?

[2017年11月23日]

11月11日に日中首脳会談が行なわれたが、「そもそも、なぜ今回の首脳会談が実現したかが重要だ」と、その背景を語る李氏

トランプ米大統領のアジア歴訪の期間中、11月9日に米中首脳会談が、11日には日中首脳会談が行なわれた。

習近平国家主席とトランプ大統領の“蜜月”が世界に大きく報じられたが、“戦後最悪”と言われた日中関係にも改善の兆しが見られる。安倍首相と習主席の首脳会談の実現に繋がった「あるイベント」とは?

「週プレ外国人記者クラブ」第99回は、香港を拠点にする中国唯一の民間放送局「フェニックステレビ」東京支局長の李淼(リ・ミャオ)氏に聞いた──。

***

─まず、11月9日のトランプ大統領と習主席の会談について伺います。事前の予測では北朝鮮に対する軍事的制裁の合意があるのではとの見方もありましたが、「圧力を強化する」という従来の路線を踏襲する結果となりました。

 中国は北朝鮮の核・ミサイル問題に関して、これまでも抑制的な対応を続けてきているので、中国としての姿勢は一貫したものだったと思います。また、トランプ大統領が今回のアジア歴訪で中国を訪れる前に行なった、日本・韓国での首脳会談と特に変わらない内容だったと思います。

中国は北朝鮮の問題に関して「決議による制裁」を対処の基本軸としてきています。つまり、北朝鮮に対してどのような制裁を加えるとしても、それは国連などでの決議を経た国際的な協調に基づくものでなければならないという考え方です。現状では国連で北朝鮮への経済制裁が決議されているのですから、それを履行していくというものです。

首脳会談後の共同記者会見でも習主席は「国連安全保障理事会の決議を完全に履行するとともに、対話による解決を探ることが重要だ」と強調しています。また、こういった対応は「後退ではない」とも述べています。

─習主席との会談後、12日にトランプ大統領はTwitterで北朝鮮の金正恩委員長について「彼とは友人になれるよう、ずいぶん努力している。たぶんいつか、そういう日が来るだろう」と呟(つぶや)いています。金委員長のことを「チビのロケットマン」などと言っていた数ヵ月前とは明らかにトーンが変わりました。習主席に諌(いさ)められたのでは…という見方もありますが。

 米中首脳会談の場で、共同記者会見では明らかにされていない部分でどのような話がされたか、私にはわかりません。ですが、このTwitter上のトーンの変化を分析すれば、やはりトランプ大統領は非常に気分の変化が激しい人物ですから、外交の専門家でもないので単にそういう気分だったから…というのが真相ではないでしょうか。

Twitterに関していえば、トランプ大統領が中国に滞在していた期間、彼のアカウントのトップに習夫婦との写真が使われていました。これは印象的だったし、ツイートの回数も日本・韓国での滞在中よりも明らかに増えていました。

─日本滞在中に安倍首相との写真がトップを飾るということはありませんでしたね。中国と米国による“G2時代”の到来を感じます。やはり「国賓以上」と評された中国の歓待ぶりに気分をよくしたのでしょうか?

 これまでも1972年のニクソン大統領の訪中以来、ほぼ全ての歴代大統領が中国を訪れてきましたが、今回のように故宮(紫禁城)を借り切って習主席自らがトランプ大統領を案内し、さらに故宮内で夕食に招待するということは過去に例のないことでした。

中国側にしてみれば「気分がよくなってもらわなければ困る」というところでしょう。また、トランプ大統領がiPadを持参し、孫が中国語で歌う映像を習主席に見せたことは中国でも話題になり、賞賛されました。


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