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自己破産増加の陰でモラル欠落の特別扱い! 「銀行カードローン」は何が問題なのか?

[2017年11月28日]

「僕は当初、『借りる側にも問題あり』と思っていましたが、取材を進めると『貸す側に問題あり』ととらえました」と語る藤田知也氏

銀行のカードローンは便利極まりない。収入証明書や担保を用意しなくても数百万円の借り入れが可能で、その使途は自由。手続きも早ければ30分で終わる。有名人起用のテレビCMを見ない日はないくらいにカードローンは銀行の主力商品となっている。

かつて借金といえば消費者金融の独壇場だった。だが1990年代、その過酷な取り立てで起きた自殺や自己破産が社会問題となり、2010年から消費者金融の借り入れには収入証明書が必要、借入額も年収の3分の1まで、テレビCMの放映に一定の制限、といった貸金業法の規制を受けている。

だが銀行はその対象外。その結果、銀行で借りられない人に消費者金融が高利で貸していたのが、今は逆の現象が起きている。銀行から数百万円も借りたはいいが、10%を超える高金利に首が回らなくなる人が続出。だが、かつての「サラ金地獄」のようなマスコミ報道はなく、この問題を熱心に追いかける記者はほんの数人しかいない。『強欲の銀行カードローン』著者の藤田知也氏に聞いた。

* * *

―そもそも、なぜ藤田さんがこの問題に関わったのですか?

藤田 今年2月、「銀行カードローンの拡大で自己破産が13年ぶりに増加」といった時事通信のベタ記事に関心を持ったことです。調べると、法規制の縛りを受ける消費者金融とは逆に、銀行カードローンには一切の縛りがない。銀行の「特別扱い」を「ずるい」と思ったのが出発点です。

―著書で驚いたのが、消費者金融では年収の3分の1までしか貸さない「総量規制」があるのに、カードローンにその縛りがないとはいえ、無収入の人に300万円を貸すなど、貸す側の審査が甘いことです。

藤田 カードローン利用者のなかには、年収1000万円という高収入なのに2600万円も借りた人もいます。誰に聞いても「借りるのが簡単だった」とふり返りますが、返すのはまた大変です。借りる理由は、急な失職、病気、生活資金、そしてギャンブルも多い。

僕は当初、「借りる側にも問題あり」と思っていましたが、取材を進めると「貸す側に問題あり」ととらえました。借金を重ねる人は「とにかく借りなきゃ」と切羽詰まっていて、どうやって返すかの判断能力が著しく低下している。銀行がそこに、使途も確認せずにどんどん貸しつけるのは問題ではないでしょうか。消費者金融の問題の場合は、総量規制をしたことで多重債務者は激減したのですから。

―この問題を銀行側はどうとらえているのでしょう?

藤田 全国銀行協会(全銀協)のトップにも取材しましたが、総量規制については「お客さまの年収や信用状況には幅があるので、一律規制はお客さまの利便性を損ねる」という見解です。加えて「3分の1超の利用者ほど貸し倒れが少ない」というのも、3分の1超で貸す根拠になっています。金融庁も同様で「自由な取引にルールを敷くのは良くない。あくまでも各銀行が自主規制を」という立場です。


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