筋膜リリースの進化系で全身がゆるゆるに、信じられないほど身体が軽くなる!

全身がゆるゆる、ふにゃふにゃになっちゃう!? 東京・三軒茶屋にある『J-body』の長坂一史院長が開発した「ボディ・リモデリング」は、その施術を受けると人間本来のあるべき姿に戻り、信じられないほど身体が軽くなるという。

しかも、不調を訴えている箇所が改善されるだけでなく、小顔、痩身の効果も…!? 昨今、話題の筋膜リリースの先駆者でもある長坂院長がさらに進化させたという、驚きの骨格改造術とは? 改造レベルでボディが変わるという噂を確かめるべく、サロンへ向かった。

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初めて聞く「ボディ・リモデリング」という言葉。実はこれ、長坂院長が長年抱えた自身の身体の悩みを解消すべく試行錯誤をした結果、誕生した施術だった。

―「ボディ・リモデリング」とは、具体的にはどのような身体の問題を解決する施術なのでしょう?

長坂院長 人間の本来あるべき姿は、1枚のタオルのようなものなんです。タオルの端を持って揺らすと、柔らかくふにゃふにゃと動きますよね。自分の身体がこうやって動けたら、すごくラクなはずなんです。ところが、病気やストレスや生活習慣などで不調を訴える身体はタオルをギュッと絞ったように硬くなっている。

例えば、パソコンを使えば腕がねじれ、胸が内側に入って肋骨が硬くなります。立つだけでも人間は踏ん張るので、足の指に力が入り、つま先に力が寄せられてしまいます。そのため、身体はねじれて硬くなってしまう。これをゆるめて解放し、元のゆるゆるのタオルのように柔らかくゆるめていくわけです。

写真のようにねじれていれば必然的に流れが悪くなり、硬くなり、不調が起きる…長坂院長がタオルを使い発想の原点を説明する

―具体的にどんな施術なんでしょうか?

長坂院長 筋肉のねじれ、筋膜の癒着、骨膜のよれ、骨のズレにより、身体は硬く歪んで不調を訴えます。「ボディ・リモデリング」では、身体を触りながら原因箇所をひとつひとつ正確に探り、見つけながらこんがらがった糸をゆるめていくように身体を解放していきます。

―そもそも、どのような経緯から「ボディ・リモデリング」に行き着いたのでしょう?

長坂院長 私は子どもの頃から首が弱くて、ずっと違和感があったんです。社会人になってからは頭が痛い、重い、言葉が出ない、視野が狭まる…など、本当に体調が悪くなってMRIを撮ったところ、当時24、25歳にも関わらず脳が萎縮していると指摘されました。

実は大学で薬学を学び、卒業後は製薬会社のMRとして働いていたので名医と言われる医師ともお付き合いがあり、その関係でいろいろな診察を受けましたし、マッサージや整体、鍼(はり)などあらゆる治療も模索したんです。でも、ほとんど改善することはありませんでした。

―理由はなんだったんでしょうか?

長坂院長 小学校の頃に「下あごが出ている」ということで、歯医者で下あごを押さえ込む装置をつけました。これが、噛み合わせを深くしたと考えられます。また、追いかけっこで高い場所から飛び降りて、アゴの皮がめくれて縫ったほどのケガを負ったこともあると思います。これでオトガイ筋(※アゴと下唇の間にある筋肉)を引っ張ってしまったのでしょう。他に右半月板の損傷、手の小指の骨折、学生時代のテニス肘で腱鞘炎などケガや不調をたくさん抱えていました。僕の身体は様々なねじれが生じて、頚椎のズレが首の違和感に繋がっているんだなと。

―誰しもが抱えてそうなケガがそこまで後々に影響するとは!

長坂院長 当時、毎週のように様々な施術を受けました。首どころか、脳に血液が回ってなく、頭が痛い、重い、身体に痺れを感じる。言葉が出てこなかったり、会社を休職して毎日2回整体を受けるなどしたこともありました。それでも改善されず「誰も治してくれないなら、自分で治そう」と30年かけて、たどり着いたのが「ボディ・リモデリング」なのです。

ねじりを意識しないと、身体は緩まない

―自分で! これまで施術を受けた経験、独自に学んだことから行き着いたと。そこから自身でサロンを開くに至ったのは…。

長坂院長 実は不思議な縁があったんです。製薬会社は休職から退職。薬剤師登録をして薬局で働き始めたところ、薬やサプリをそれまでの数倍売り上げたことで三軒茶屋の支店に呼ばれました。症状を聞いて具体的に買うべき薬を勧めてたんですが、肩こりが酷いというマダムがお客さんで訪れたんです。肩の様子を確認するために少し触りながら接客をしたら、僕の触り方が上手いと。そこから「上を貸してあげるから、施術をしてみたら」と誘われたんです(笑)。

―それだけでいきなり? そのマダムも何者なんですか!

長坂院長 薬局が入っていたビルのオーナーさんでした。家賃20~30万円もするところを、電気代だけで貸してくれると。そこで薬剤師を続けながら施術をスタートさせたのが、そもそものきっかけです。

1年後にオーナーさんの都合で出ていくことになり、今度は自分で5.5畳の部屋を借りて施術を始めた頃、今度は美味しいカレーを出すバーで知り合った方の身体を施術したことで、美容ジャーナリストの永富千晴さんと繋がりまして。「先生、すごい!」ということになりメディアに紹介いただき。また、楽天でメルマガを配信してくださったことからお越しになられたお客様からの、さらに紹介でいらした美容師さんが小顔になったのを見て、マラソンの渋井陽子選手が来られたんですよ。

サロンに飾られたメダルはマラソンの渋井陽子選手のもの。長坂院長は彼女のボディメンテナンスも手がけている

―おおっ! それでサロンに優勝時の写真が飾ってあるんですね。

長坂院長 当時、彼女は不調で。体の歪みやズレを矯正していく中で、復活してこの写真にある大会に優勝し、ゴールインした脚でそのまま僕の元に駆け込んできて抱擁したことは忘れられませんね。その時のメダルまでいただいて、ほら、そこに。

―なんと、メダルまで! しかし、ここで疑問なのは、ご自身の不調を治すのにそこまで様々な施術を経験し学ばれたとはいえ、自らが他人に実践するのはまた別かと…。

長坂院長 実は高校の時、慢性鼻炎で開業医だった祖父より「自分で鍼(はり)をうて」と言われていて、ツボの位置はわかっていました。実際、昔からそのツボが見えるというか、わかるんですよ。そんなことから身体の内部に関してイメージができていたので、試行錯誤しながらですが30年間かけて、ここまでたどり着けたわけなんです。

自分の不調が今までどの先生でも解決できなかったことで、どうせやるなら僕が「世界一の整体師になろう」と。では、世界一とはどういうことか? この手指が大きくてマッサージに向いていることはわかってたんですが、これまで自分が受けてきた施術のように、痛みを感じる部位を強くほぐすのは何かが違うなと。

自分自身、“緩みたいし、楽になりたい”と思っていて、その緩むとはなんだろう?ということで、たどり着いたのが「筋膜」。ここから「筋膜剥がし骨格開放術」が創り出されました。筋肉や骨は緩んでふにゃふにゃになるのとは遠い場所にある…そう思いながらある時、タオルをねじって遊んでいて、手を離したら緩んで。これだ!と。ねじりを意識しないと、身体は緩まないことがわかったんですよね。

そこで、自分でも身体を触り続けていたところ、手を触っていたら首が緩む感覚があったんです。半月板を触ったら、また違う角度で首が緩んだ。あれ?と思って、そこからすべて繋がったことで誕生したのが「ボディ・リモデリング」なんです。

「骨格開放術」をさらに進化させ、「ボディ・リモデリング」にたどり着いたという

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そんな長坂院長自身の腕を触らせてもらうと、なんとふにゃふにゃ! 脂肪とかじゃなく、だ。そこで、12月6日(水)配信予定の後編では、具体的に「ボディ・リモデリング」でどういう施術が為されるのか、その効果は…。50代に突入し、あちこちガタがきているという週プレNEWS編集長・K山が体験取材を行なう!

(取材・文・写真/渡邉裕美)

●長坂一史(ながさか・かずひと)東京・三軒茶屋にあるサロン『J―body』主宰。薬剤師として製薬会社で働いていた時に体調を大きく崩したことからサプリメントや東洋医学、西洋医学、気功、鍼灸、マッサージなどあらゆるもの体験。「筋膜剥がし骨格施術(R)」を進化させた「ボディ・リモデリング(R)」を提唱する

長坂一史院長